妻ビヨンセとのダブル・ヘッドライナー・ライヴ「オン・ザ・ラン」ツアーの北アメリカ公演を行っているジェイ・Zだが、カリフォルニア州パサディナで行われた公演で「学校を増やして刑務所を減らせ」と訴えたという。
ライヴは8月3日にパサディナのローズ・ボウルで行われた公演で、ジェイ・Zは11月にカリフォルニア州で行われる予定になっている住民投票47号案について発言したとか。この法案は、暴行事件以外の軽犯罪についての刑期を軽くし、その措置によって浮いた経費を公立学校運営、精神病患者支援、犯罪被害者支援に回すというものになっていて、ジェイ・Zは"ハード・ノック・ライフ(ゲットー・アンセム)"のパフォーマンスに入ると「47号法案! カリフォルニア! 学校をもっと、刑務所を少なく。学校をもっと、刑務所を少なく。もう俺たちのことは止められない」と観客に呼びかけたとヒップホップ・サイトのグローバル・グラインドが伝えている。
なお、この前日の2日にやはり同じローズ・ボウルで行われた公演では観客の男性一人が別な男性の指先を噛み千切ったとして逮捕されている。事件はもともとこの暴行を働いたロバート・アルカラズ・ガルニカ(25)が公演に来ていた別な女性の身体をまさぐり出したのがきっかけとなったとCBSニュースが伝えていて、その後、女性の連れの男性に制止されると揉み合いとなり、ガルニカが凶行に及んだという。
ガルニカは性的暴行罪と被害者の身体に障害をもたらしたとする身体傷害罪の容疑で逮捕され、20代だと伝えられている女性の連れの男性は病院に運ばれたという。
なお、オン・ザ・ラン・ツアーは8月6日のサンフランシスコ公演で北アメリカ公演分が終了するが、今後、パリ公演を9月に控えている。
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