スリップノットのコリィ・テイラー、新作『.5:ザ・グレイ・チャプター』を語る

スリップノットのコリィ・テイラー、新作『.5:ザ・グレイ・チャプター』を語る

10月15日に6年ぶりとなる新作『.5:ザ・グレイ・チャプター』をリリースするスリップノットのコリィ・テイラーが新作に込めた思いの丈について語っている。

コロラド州コロラドスプリングスのFMラジオ局94.3KILOの番組に出演したコリィは新作にぞっこんだと次のように語っている。

「レコーディングを始めた頃からずっと聴きっぱなしになってるんだよ。これってだから、デモ制作の頃から俺はずっとこの新作を聴き続けてるってことだよ。それと俺たちが今回やり遂げたことをすごく気に入ってるんだ。暗いし、陰鬱だし、アーティスティックだし、地獄のようにヘヴィーなんだ。むごたらしい絶叫も入ってるけど、ものすごいメロディも同時にあるんだよ。これを形にすることが出来たことを考えると身体がどれだけ熱くなるか、ほんとうまく説明できないよ。特に個人的な意見を言わせてもらうと、どうしても語らなければならなかった物語を語ってるわけで、というと本質的には過去4年の話になるし、それはポール(・グレイ)を失ってから経験してきたことすべてということになるよね。このアルバムは急いでやっつけてしまうにはあまりにも重要な作品だったし、本当に時間をかけてよかったと思うし、機が熟するまで待って作ることにしてよかったと思うんだ。とにかく、聴けばわかるから。みんなに早く聴いてもらえるまでもう待てないよ」

また、このアルバムが2010年に急死したポール・グレイへの追悼アルバムなのか、それともポールの遺産を引き継ぎながらも純然な新作なのか、どちらなのかという問いには次のように答えている。

「どっちもだよ。絶対にどっちもあるさ。アルバムには何曲かポールについての曲もあるよ。それとバンドやここ4年間、俺たちが経験してきたことすべて、俺たちが向き合ったさまざまな激情や世の中の反応など、そういうことを扱った曲がたくさんあるんだ。このバンドが経験してきたことっていう意味では、ほぼすべて語り切っていると思うよ。ほとんどの人はこれが俺たちにとってどんな経験だったかなんてわかってないんだから。わかることじゃないし。だから、特に作詞担当の俺としては、できるだけ正直に、そして暗いところまで今回はしっかり語れただけに、みんなに聴いてもらえるとなると身体が熱くなってくるんだよ」

また、新しい仮面については次のように語っている。

「ファンのみんなには"The Devil in I"のビデオで新しい仮面をしっかり観てもらえることになるはずだよ。なかにはあんまり変わってないものもあるし、そのほかは、たとえば、俺の仮面なんかはアルバムごとにドラスティックに変わるわけで、それは俺にとって仮面は俺の精神、感情、表現と、つまりの人生のすべてにおいてなにが起きているのかそれを映し出すものだからなんだ。単純に変化しているだけの話で、すべては進化しているんだよ。次になにが来るのかという、そういう進化の話なんだよ。だから、ビデオが出来たら、みんなにとってはすごい情報量になると思うし、きっと脳味噌吹っ飛ぶよ」

なお、バンドは10月からツアーに乗り出す予定になっているが、アメリカだけでも少なくとも3度はツアーするとコリィは宣言していて、これまで行っていない都市など、世界を隈なく回るつもりだと抱負を語っている。

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