新作用の制作が進んでいると伝えられているザ・リバティーンズのピート・ドハーティはカール・バラーがピートとの作曲をロンドンではやりたがっていないことを明らかにしている。
タイの興行会社BECテロのサイトの取材に応えたピートは、ピートとの作曲をタイで行っている事情を次のように語っている。
「カールはこっちに来てくれて、戻って、その後また来てくれたんだよね。だけど、ぼくと……基本的にロンドンではぼくと一緒に仕事をしたがらないんだよ。それははっきり言われたよ。ここで仕事をしてみて、すべてから離れてやってみて、どれだけうまくいったかを経験してみて、どれだけインスピレーションに満ちていたかわかって、すごく驚いて満足したようだったんだ。だから、作業はどれだけカールがこっちに来るかにかかってるんだよ」
さらにバンドも含めた制作の雰囲気を次のように語っている。
「ある意味で活動をやめたところから再開してるっていう感じで、新曲群もとめどなく湧いてきてるんだよね。でも、実際には活動が止まったところから再開するというよりはむしろ、つまり、最後に活動をやめた頃は実際問題としてみんな傷ついてる時期だったから、それよりは最初にバンドを組んで曲を書き始めて、すべてがもっとポジティヴで刺激的だった頃までみんなで戻ってみたんだよ」
また、ピートはカールからはピートのソロ作品は一切聴いていないと告げられたことも打ち明けている。
「(リバティーンズ後も)ぼくはずっと曲は書いてきてるし、ベイビーシャンブルズでも書いてるわけだけど、頭の片隅にはいつだってあるわけだよ、リバティーンズの曲としてはこれはうまくいくかなとか、カールだったらこれをどう思うかなっていう思いがね。もちろん、カールはぼくのソロのものは一つも聴いたことがないと言い張るんだけどね。それはそれでちょっと腹立たしいよね……だって、ぼくはダーティ・プリティ・シングスだって大好きなんだよ!」
その一方でカールは今年のレディング・アンド・リーズ・フェスティヴァルへのヘッドライナー出演について前回よりもずっと締まったものになるはずだと抱負を明らかにしていて、新曲もやるつもりで「うまくいったらみんなで泣いちゃうかも」とNMEに語っている。
「もっとバンドとして締まったものになるよ、前回は不意にヘッドライトで照らし出されたうさぎの群れみたいな気分だったからね。でも、俺たちはあの時、10年続いた陰鬱でどんよりした泥沼からやっと這い出たところだったんだから。病院や刑務所や心痛や涙があって、自分たちの壊れた人生をひとつひとつ断片を集めて直して、ようやくステージに戻って来てみたら、俺たちにとって最大規模の観客が待ってたわけだから、そりゃあね、ちょっとは震え上がるってもんだと思うよ」
なお、ピートは3月16日にシングル"Flags of Old Regime"をリリースするが、こちらの収益はすべて若者の支援団体であるエイミー・ワインハウス基金に寄付されることになるという。
ピートのインタヴューはこちらから。
https://www.youtube.com/watch?v=BER5bhLlohU