ジミー・ペイジ、レッド・ツェッペリンの"天国への階段"盗作疑惑裁判で真っ向から反論

ジミー・ペイジ、レッド・ツェッペリンの"天国への階段"盗作疑惑裁判で真っ向から反論

レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジは、"天国への階段"がスピリットというバンドの"Taurus"という楽曲の盗用だと訴える裁判で、この楽曲について聴いたこともなかったと証言している。

訴えを起こしているのは、今はもう物故者となっているスピリットのギタリスト、ランディ・カリフォルニアの遺産管財人で、1971年に発表された"天国への階段"のイントロとなるアコースティック・ギターによるアルペジオ演奏が1968年に発表されたスピリットのファースト・アルバム中の"Taurus"の中盤で登場する楽器演奏を盗用したものだと訴えている。両バンドは69年にフェスティヴァルで2度共演していて、さらにツェッペリンがスピリットの前座を務めたこともあることから、スピリットの楽曲盗用をジミー・ペイジが思いついたのではないかと裁判では争われている。ジミーは供述宣誓で次のように反論しているとハリウッド・リポーター誌が伝えている。

「今回の訴えのために2014年になって"Taurus"を聴いた以前、"Taurus"については聴いたこともなければ、そんな曲の存在についてさえ知りませんでした。ぼくは音楽を聴き憶えるのはとても得意ですし、2014年までこの曲はまったくもって聴いたことがありません」

さらにスピリットのライヴについても次のように証言している。

「スピリットがライヴ演奏をしているところを観たという記憶もないのです。それにこのバンドが、あるいはほかの誰かがこの"Taurus"という曲を演奏しているところを聴いたということは絶対にないと言い切れます」

また、ジミーは"天国への階段"が半音階ずつのコード進行をとり、自分はそれをギターで上昇音階のアルペジオで弾いていると解説しながら、これはどんなギタリストでも基礎として学ぶテクニックであると説明し、自分も当然1968年以前よりこのテクニックは習得していたとも指摘している。

ただ、このスピリットのファースト・アルバムについては自身のレコード・コレクションに存在していたこともジミーは認めていて、どのように入手したのかは憶えておらず、「持っていることも知らなかったので、かなり昔からあったはずです。でも、2014年になるまで"Taurus"という曲は聴いたこともなかったのです」と説明している。

なお、ジミーは"天国への階段"の制作意図を次のように説明している。

「大作として書いた曲で、複数の違ったパートから構成され、複雑さとスピード感を増していく中でひもとかれていくつくりになっていて、際立ったファンファーレの後にギター・ソロが続き、そして最後のヴァースで曲のクライマックスを迎えて締め括られるのです」

なお、ポピュラー・ミュージックの研究者でオーストラリア音楽院の講師陣でもあるチャールズ・フェアチャイルド教授は今回の係争で争われている箇所のコード進行があまりにも基本的なものであることと、実際のアルペジオ演奏も通常のチューニングのギターなら誰にでも思いつくような演奏であるため、盗用として認められることはかなり難しいだろうと解説している。

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