バンド結成50周年を記念し、3月23日に『伝説のライヴ─HOW THE WEST WAS WON』のニュー・エディション盤をリリースしたレッド・ツェッペリン。
『ロッキング・オン』5月号では結成から半世紀が経とうとしているレッド・ツェッペリンを祝し、ジョン・ポール・ジョーンズがファンやデイヴ・グロールらの質問に答えた特集記事を掲載している。
Q.バットホール・サーファーズ関連のエピソードをひとつお願いします。(デイヴ・グロール)
ジョン:ははは。ぼくはバットホール・サーファーズの93年の『インディペンデント・ワーム・サルーン』で、プロデューサーとして担ぎ出されたんだよね。ヘヴィ・ロックなオーラを出すためのぼくの起用だったんだろうけど、そう簡単には問屋は卸さなかったというか。
実際にやってみると、スタジオではメンバーはとてつもなく勤勉だってわかったんだけど、その一方で、あのサンラファエルのスタジオに回ってきた、とてつもない飲み代のツケには閉口したね。おまけに(ボーカルの)ギビー(・ヘインズ)のスタジオでの振る舞いもまた常軌を逸してたからね。
ギビーはあるボーカル・テイクを録音する時に、自分の顔の前にギターを掲げて声をふりしぼっていたんだよ。目の前にギターを持ち上げて、そこに目がけて叫び声を上げるんだ(笑)。
彼は、ギターのピックアップ(弦の真下のボディに埋め込まれ、弦の振動を電気に変える装置)でも自分の声を拾えると思ってそうしてたわけで、実はそのテイクには、なんとなくそんな音も入ってるんだよね。あれはなかなか面白かったなあ。
Q. 90年代にジミー・ペイジとロバート・プラントが、あなたをまったく無視して、ペイジ・プラントとしての活動に乗り出した時はどういう心境になりましたか。(「Uncut」誌読者からの投稿質問)
ジョン:そりゃあ腹が立ったよ。やっぱり驚いたのは、なんにも知らされてなかったことだよね。もう昔の話だけど、あれについて音楽誌の記事を読みながら知っていくというのはものすごく苛立ってくるものがあったな。
しかも、あれが浮上したのは、ロバートとぼくとでアンプラグド・プロジェクトをやろうかと話し合ってた直後だったんだよ。それからぼくはディアマンダ・ギャフスとのツアーに出て、テレビをつけたら、ロバートとジミーがそのアンプラグドをやってて、ほかの誰かがぼくのパートを弾いてるんだよ! 当時は腹が立ったよ。腹立つでしょ? でも、そんなことも……もう昔の話だからね。
この他、ジョンはアンドリュー・ルーグ・オールダム(ザ・ローリング・ストーンズの初代マネージャー)や読者による質問など、計13の質問に答えている。
さらに特集では、ジミー・ペイジの発言から読み解くバンドの最新の動向に迫ったテキストも掲載。ここでしか読めない特集の全貌は、ぜひ本誌をチェックしてみてほしい。
『ロッキング・オン』5月号の詳細はこちらから。
http://www.rockinon.co.jp/product/magazine/144371