発売中の『CUT』2018年11月号では、日々溜まりゆくうっぷんと本気で向き合うことをやめ、毎日をこなすように生きる男・津奈木を演じた菅田が、作品に対してはもちろん自身の日々生きていくことに対しての思いや、俳優、そしてひとりの男として「現代」にどう向き合っているのかを語っている。
日本人は受け身文化だから、何か起こったことに対してどう繕っていくかっていうのが染みついてて、すごく津奈木的だなって思うんですよね。だから津奈木のそういう性格は、わかるってレベルでもないですね。まんまだなあって感じでした。
自分たちが作ったものって、結局あとにしか残っていかないじゃないですか。そうなると、どうしたって気になるのは伝わる側、同世代とか下の世代になってくのかなと思います。(中略)個の時代だからこそ、みんなで何か残していかなきゃいけないんじゃないかなと……言葉で言うと難しいけどなあ。でもなんか、勝手な使命感はありますね。
「現代」に生きる菅田は、自身のことや演じるということだけではなく、今の時代についても深く考え、自分の言葉で今までも発信しているし、きっとこれからも発信し続けるのだろう。そんな彼の人間としての深さが垣間見える、「現代」を生きるすべての人にぜひ読んでほしいインタビューだ。