My Hair is Badが、11月7日(水)に1年ぶりの新作『hadaka e.p.』をリリースする。現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』12月号では、ボーカル椎木知仁がこのEPへの思いを語るロングインタビューが掲載されている。
椎木はこのインタビューで、バンドの現状に対する焦りと迷いを明かす。今回のEPはその心境を映し出すように、自分たちを冷静に見つめ直し、変化に挑みながら走り続ける姿勢が一聴しただけで伝わってくる重要な作品だ。マイヘアの今をひもとく必読のインタビューをぜひ読んでみてほしい。
インタビュー=小栁大輔 撮影=澁谷征司
歌詞だけじゃ無理だぞ、この船沈むぞ、と思って。音楽やらな、自分の好きな言葉とかも聴いてもらえないっていうか。自分の大事なものと得意なものを守るためにも、『音楽』をやらなきゃって思いました
今は何を出しても大丈夫だと思ったんですよ。My Hair is Badいいって言ってくれる人がある程度いて。でも、ここでサボったらバンドを長く続けられない気がするって不安になっちゃって。それで急に自分の船を見出した感じです
フェス出たり、いろんな大きいとこでライブをやったり、CDが何位だったりとか、全部取っ払った自分の曲を書きたいって思って。もうちょっと、難しく考えんのやめよって。今のうちに書いとかないと多分書けなくなるから
振り返っても、もうしゃぶり尽くしたものばっかりが落ちてて、もう今更自分でしゃぶる気にもなんないんですよ。そうですね、『今』を書いてます。過去をぐにぐに言い足してない。
新しい筆で、しかも今までよりちょっと大きい絵を描きたくなったんです。描き方まだわかってないんですけど。まだ大きな絵をちっちゃい筆で描いている感覚ですね。これから、できるだけ濃い絵の具で、大きいところに大きく描いていきたいですね