「1stを出した時、世間で思われてるイメージと自分達とのズレみたいなのがあった。インタビューで影響を受け受けた音楽を訊かれた時に、いわゆるマス・ロック系のバンドの名前が一向に挙がってこないもんで、相手が訝しがって微妙な空気になったりとか」
英国ロックの新世代台頭を強烈に印象付けたデビュー作『シュラゲンハイム』から2年。ブラック・ミディ待望の2ndアルバム『カヴァルケイド』は、その衝撃を遥かに凌ぐ圧巻の1枚だ。
サウンドの独創性、楽曲のバラエティ、そして演奏の強度とスケール。全てにおいて本国の同世代においてはおろか、現行のロック・シーンを見渡しても群を抜いた存在感を示している。
サックスとキーボードを置いたクインテットに再編され、かつメンバー各自がマルチ奏者と化すことで「ギター・バンド」を逸脱したプログレッシブネスを獲得。インプロビゼーションを控え構成を意識した曲作りも相俟って、トータルの完成度は前作と段違いといって過言ではない。
いわく、ドラマ、コメディ、ロマンスの3本仕立ての「シェイクスピア路線」という今作。その波瀾万丈な“筋書き”について訊いた。(天井潤之介)
ブラック・ミディのインタビューは、現在発売中の『ロッキング・オン』7月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。