現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』6月号においしくるメロンパンが登場!これまでずっと背負い込んで背負い込んで作ってきたけど、
この作品ができたことですごく視界が開けた気がする(ナカシマ)
6作目にしてたどり着いた境地!
バンド史上最もビビッドでポップな音像を描く『cubism』はいかにして生まれたか?
インタビュー=杉浦美恵 撮影=宮下祐介
前作『theory』から1年4ヶ月、待望の6作目のミニアルバム『cubism』が5月4日にリリースされる。昨年秋には、ファーストミニアルバム『thirsty』、セカンド『indoor』、サード『hameln』の初期3作をライブで再現するツアーが行われ、改めて楽曲の良さを実感したのと同時に、3人のプレイヤーとしてのアップデートを目の当たりにしたが、こうして意識的に過去作に向き合ったバンドが、新作でどんな音を聴かせてくれるのか、とても楽しみにしていた。
そこで完成したこの『cubism』は、おいしくるメロンパンの新境地とも言いたくなる、とても鮮やかでポップなバンドサウンドに貫かれていた。もちろんそこには繊細なアレンジへのこだわりや、歌詞に潜むナカシマ(Vo・G)ならではの暗喩も見て取れるのだが、ここまでビビッドなバンドサウンドに振り切ったのは驚きだったし、このモードはこれまでキャリアを積んできた、今のおいしくるメロンパンならではのものだ。彼らはこの鮮烈で開けた境地に、どのようにしてたどり着いたのか。ロングインタビューで迫る。
(『ROCKIN'ON JAPAN』2022年6月号より抜粋)