2026年11月24日、シンガーズハイは日本武道館のステージに立つ。結成わずか2年ほどでSNSを起点に“ノールス”をスマッシュヒットさせ、順風満帆に大舞台へと歩みを進めてきた彼ら。傍からは、コロナ禍以降のバンド特有のサクセスストーリーに見えているかもしれない。実際、ライブの動員やファンの熱量は常に右肩上がりで、その勢いは留まるところを知らない。だが、内山ショート(G・Vo)はバンドの好調さとは裏腹に、いつ話を訊いても、自分の中に抱える葛藤や天邪鬼な性格を言語化してくれていた。思えば、“ノールス”リリース後もまったく浮き足立つことなく、次はどんな曲を放つべきかとシビアに向き合っていた。そんな思いを包み隠さず綴ることで、矛盾すらそのまま描き出すシンガーズハイの楽曲の世界観が確立されていった。昨年はメンバー脱退という大きな出来事を経て、改めてシンガーズハイがどういうバンドで在るべきなのかを見つめ直し、「吹っ切れた」のだという。今、シンガーズハイのフロアに集うのは、楽曲はもちろん、彼らが現状に甘んじることなく音楽と向き合い、悩みながらも前進する生き様そのものに共感している人たちだ。だからこそ、バンドの転機を乗り越え、武道館ワンマンへと向かう彼らの背中は、多くの人にとって希望の光となるだろう。6年の軌跡が刻まれたEP『PLAYBACK』を軸に、答えが出なくても、さらなる進化を遂げるべく模索を続けるバンドの実情を、内山ショートにありのまま語ってもらった。(有本早季)インタビュー=有本早季 撮影=岡田貴之僕たちが物事に向き合っている姿勢を見て、
自分たちはどう生きようって考えるきっかけを作れるのがライブ
(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年9月号より抜粋)
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