Cloudyの2ndアルバムのタイトルが『できるだけ感動の方へ』と知って、やっぱりこのバンドはただものじゃないな、とガッツポーズした。なぜCloudyの音楽には、これほどの力があるのか。それはこのバンドが「感動」を歌っているからであり、もっと言えば、音楽が人の心を動かす根源的な力をロックのど真ん中で鳴らしているからだ。ここでいう「感動」とは、その言葉が安易に連れてくるお涙頂戴のイメージではない。時に狂気にまで肉薄する人間のプリミティブな衝動。居場所のない孤独な魂を導く淡い光。時の流れにも色褪せず輝き続ける青春の原体験──Cloudyが歌う感動とは、そうした瞬間に不意に立ち上がる、生きている実感そのものだ。このアルバムは、曇り空を一瞬で晴天に変えてくれるわけではない。それでも、雲の切れ間から差す光を見逃さず、痛みも孤独も青春も抱えたまま、心が動く方へ進んでみようと思わせる。完璧じゃなくていい。せめて、できるだけ感動の方へ──その意志を人の胸に灯すことこそ、Cloudyが鳴らすロックの強さなのだ。この大傑作を生んだCloudyは、何に心を震わせ、その感動をいかにロックへ変えているのか。小柴タケト(Vo・G)に真正面から訊いた。インタビュー=畑雄介 撮影=Takeshi Yao常識から逸脱した狂気で人を感動させられるロックスターになりたい
(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年9月号より抜粋)
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