アニマル・コレクティヴが美術館ジャック!

アニマル・コレクティヴが3月4日にニューヨークのグッゲンハイム美術館で一夜限りのイベントを行う。

グッゲンハイム美術館の創立50周年を祝して開かれる展覧会『トランスヴァース・テンポラル・ジャイラス(Transverse Temporal Gyrus)』は、アニマル・コレクティヴと、彼らとともに共同制作した映画『ODDSAC』を先月サンダンス映画祭でプレミア上映した映像作家のダニー・ペレスによるコラボ・イベント。

美術館のオフィシャル・サイトによれば、当日午後9時から3時間にわたって行われるこのイベントは「美術館の内部を動的でサイケデリックな空間へと変貌させる」ものになるという。このために特別に作られた新曲に加え、映像作品や衣装、小道具などが用意されており、入場者は館内を自由に歩き回って作品の世界に浸ることができるそうだ。

アニマル・コレクティヴはこの展覧会について長い声明を出している。以下はその抜粋。

「ジャングルに入ってほとんどすぐに気づくことの1つは鳥の存在だ。たくさんの異なる鳴き声があらゆる方向から聴こえてくる。彼らは互いにやりとりしているのだろうか? 何と言っているのだろう? 声の違いに意味はあるのだろうか? なぜ繰り返しがあるのだろう? そこにパターンのようなものはあるのか、それともそれはこちらの空想に過ぎないのか? 鳥の歌について何の知識もなければ、こうした問題は幾日も頭を悩ませることだろう。ジャングルはニューヨークの大抵のアパートよりも騒がしそうに見えるが、その共生関係は慣れない耳に対してその音をより穏やかに、そうでなくてもより喜ばしいものにしてくれる」

「だが僕たちを取り囲む環境がめまぐるしく変化するにつれ、そして人々が繰り返し大地を侵して望ましい共生関係のみを選り取っていくにつれ、僕たちはこうした事態が周囲の物音をどのように変え、自分たちの音の聴き方や音に対する反応の仕方をどのように改変しているのか疑問に思うようになった……こうしたことを念頭に、僕たちはみんなが日常とは違った種類の音に聴き入り、聴き慣れた街の音から遠ざかるひとときを過ごせるような環境を作りたいと思った」

チケット情報などの詳細については下記「関連サイト」よりグッゲンハイム美術館のオフィシャル・サイトをご覧ください。
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