エミー・ザ・グレイトの新作のインスピレーションは「恐竜セックス」

エミー・ザ・グレイトの新作のインスピレーションは「恐竜セックス」 - 09年作 『ファースト・ラヴ』09年作 『ファースト・ラヴ』

09年のデビュー作『ファースト・ラヴ』で聴かせた斬新なフォーク的感性が注目されたエミー・ザ・グレイトだが、これから制作に入るセカンドについては『ロミオとジュリエット』、差し迫った運命、そして恐竜のセックスに触発されているのだとか。

エミーは新作用に13曲したためていて、デペッシュ・モードなどを手掛けてきたプロデューサーのギャレス・ジョーンズと9月からスタジオ入りする予定だという。

ファーストと同様、今度のセカンド用の作品もかなり歌詞を書き込んだ凝った作風になっていて、個人的な体験をベースにしているところも前作同様だとか。「前作を書いたあとで、ここまであけすけに自分でもわかっている人物について歌わなきゃならないのってすごく嫌だなって思ったんだけど」とエミーはNMEに説明した。「だから、今度のレコードでは完全に想像だけで膨らませた状況や関係を歌おうと思ったのね。でも、すごい残念だったのは、やってみたら最終的にあんまり想像上のものにはならなかったわけで、というのはほとんどがやっぱり自分についての歌になっちゃったのね」。

さらにエミーはこう続ける。「前半はね、もう差し迫ったどうにもならない運命っていうもので、後半はその後、どうやってそのあとの収拾をつけていったのかっていう顚末みたいなところね」。

アルバムは11年2月のリリースを予定しているが、収録曲には“Paper Forest”“God of Loneliness”“Cassandra”“Exit Night”などといったタイトルの曲が揃っている。

特に“Exit Night”についてエミーはこう説明する。「これはわたしが想像上の出来事について書いた唯一の曲なのね。これは誰かが『ロミオとジュリエット』を窓辺で読んでいるという話なんだけど、あるページがなくなってしまう。すると、ジュリエットがそのページと自分の命を探しにやってくるという内容なの」。

また、“Dinosaur Sex”のタイトルについてはこう語った。「知ってる人が声を上げてこのフレーズを言ったことがあって、それがものすごくウケたのが始まりで。曲のポイントは『恐竜ってなにをやってたの?』っていうことで。でも、セックスをしてたとしたら、みんな恐竜同士でやってたっていうことになるよね?」

今回、エミーはファンやユーザーからの寄付を募っていく方式で制作費を捻出するオンライン・レーベル、プレッジ・ミュージックをレーベルとして選んでいる。ファンやユーザーは、サイン入りCDやビデオに出演できる権利などを買ってその資金が制作費やチャリティなどにも回される仕組みになっている。

また、自身のバック・バンドのメンバーのユアン・ヒンシェルウッドとギター・ワークショップも開催する予定で、これはファンの自宅の応接間などでライブとして行うというもの。「締め切りぎりぎりまで引っ張らずに作品も書き上げちゃったから、こういうことをやるのもいいかなと思って」とエミーは説明している。
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