前作シングル『旅立ちの唄』より約9ヶ月、ミスチルのニュー・シングル『GIFT』が到着した。以前この邦楽ニュースでもお伝えしたとおり、タイトル曲“GIFT”は、いよいよ8月にせまった北京オリンピックのNHK放送テーマソング。≪一番きれいな色ってなんだろう? 一番ひかってるものってなんだろう?≫――ピアノの旋律をバックに歌われる桜井のメロウな歌声が、一瞬にして「ミスチル・ワールド」へとトリップさせてくれる。当然、オリンピックというお題と向き合いながら書かれた歌詞なのだが、スポーツという枠組みを越えて、日常に生きる全ての人間に共通するテーマがどこまでも真っ直ぐに、そして堂々と歌われている。メロディ展開も非常に美しく、そして壮大だ。後半のクライマックスではストリングスが奏でられ、「人類最大の祭典」を盛り上げるに相応しい構成にもなっている。ミスチルのシングル史上、5本の指に入るほどのダイナミックなナンバーと言っても過言ではないだろう。「感動」とか「奇跡」というどこか曖昧で、時には疑わしくすら感じられるテーマに、しっかりとしたリアリティと普遍性を与えることができる才能、現在のロックシーンで桜井和寿という人の右に並ぶものはなかなかいない。
2曲目の“横断歩道を渡る人たち”は、数あるミスチル曲の中でも珍しくフォーキーで、語り手としての視点が強調されている。スカートの短い女性、母親に駄々をこねる息子、そしてギターケースを抱えるロック少年と、何気ない日常の登場人物が交錯する「横断歩道」の光景を桜井独特の視点から捉えたナンバー。長年のファンにはどこか懐かしく、そして若い世代のファンにはとても新鮮に響く曲に違いない。3ヶ月連続リリースの第一弾となる本シングル、第2弾のLIVE DVD、そして第3弾シングル「HANABI」も待ち遠しい。今年の夏はとにかくミスチルが熱い!(ロッキング・オン・ジャパン編集部)
Mr.Children
ニュー・シングル
『GIFT』
1.GIFT
2.横断歩道を渡る人たち
3.風と星とメビウスの輪 (Single Version)