クィーンのロジャー・テイラー、メディア王を歌ったあの“ディア・ミスター・マードック”を緊急リリース

クィーンのロジャー・テイラー、メディア王を歌ったあの“ディア・ミスター・マードック”を緊急リリース - 1994年作『ハピネス?』1994年作『ハピネス?』

クィーンのロジャー・テイラーは1994年にリリースしたソロ・アルバム『ハピネス?』収録曲の“ディア・ミスター・マードック”をあらためてシングルとして近く再リリースすることを明らかにしている。

「ミスター・マードック」とは数々の盗聴疑惑を巻き起こし、廃刊に追い込まれたザ・ニューズ・オブ・ザ・ワールド紙のグループ会社総帥、ルパート・マードックのことで、ロジャーはこの曲のなかで特にマードックが経営する大衆紙ニューズ・オブ・ザ・ワールドやザ・サン紙のエロネタ、ビンゴ・ゲームを餌にした商売、スキャンダル報道を皮肉っていた。「乳首とビンゴと性犯罪の海の中に溺れていく」とロジャーはこの曲で歌い、マードックにこう宛てている。「マードックさん、あんたほんとに蟻地獄だよ、世の中の不幸はあんたのお得意様、そうやって稼いだ金であんたはおっぱい帝王だ」。

ロジャーはこの曲の歌詞からおのずからそのメッセージも明らかなはずだと語っている。

マードックはまたサッカーのマンチェスター・ユナイテッドFCの買収に動いたこともあり、この時もロジャーはファンの反対運動のスポンサーにもなったことがある。その後、買収話は流れることになった。

一方、マードックはニューズ・オブ・ザ・ワールド紙盗聴事件をめぐってイギリス下院議会の特別委員会からの質疑のため7月19日に議会に召喚された。この審議が始まって2時間経ったころ、マードックは侵入者にクリーム・パイを顔に投げつけられたとか。


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