今年7月に享年27歳で急逝したエイミー・ワインハウス。彼女の3rdアルバムとして『ライオネス：ヒドゥン・トレジャーズ』が12月14日にリリースされる。（本国では12月5日リリース）

このアルバムは、彼女と近しく仕事してきたマーク・ロンソンとサラーム・レミの、友人として、アーティストとして、「エイミーがいかに重要な存在であったかを示す証拠としての楽曲をまとめるべきだ」という想いからリリースが実現したものである。

このアルバムにも収録され、エイミー・ワインハウスの最後のレコーディング作品となった“ボディ・アンド・ソウル”で、彼女とデュエットしたトニー・ベネットは、「エイミー・ワインハウスと共にレコーディングすることができて非常にうれしく思っているよ。「ボディ・アンド・ソウル」 を聞いたら、彼女がいかにアーティストとしての才能にあふれ、私が知る中で最も正直で素晴らしかったかその証を見ることができるだろう」と語っている。

『ライオネス：ヒドゥン・トレジャー』は、未発表楽曲と既存曲の別バージョン、そして新曲を含む12曲が、マーク・ロンソンとサラーム・レミによって、彼女の家族、マネージメント、そして彼女の所属レコードレーベルであるアイランド・レコーズとの密な協力の上、コンパイルされた。この作品を聴くと、ソングライター、シンガー、そしてクラシックスを現代に伝える者としてエイミー・ワインハウスが持つとてつもない力が思い出されるという。エイミーの父親ミッチは、このアルバムについて以下のように語っている。

僕はエイミーを追い掛け回すことに多くの時間を費やし、おまえが本物の天才なのかどうかわからないと彼女をしかりつけていた。僕は、残りの家族と共に腰掛け、このアルバムを聴くまでわかっていなかったが、このアルバムはジャズ・スタンダードからヒップ・ホップのトラックまで彼女の才能がいかに幅広いものであったかという真価を感じさせるものだったから、ただ驚きで息を飲んだよ。「ハーフタイム」は今まで聴いたことがなかったんだが、ただ素晴らしく美しい楽曲と思ったよ。僕ら家族は、もしこのアルバムが『フランク』や『バック・トゥ・ブラック』の基準に並ぶようなものでなければ、このリリースに決して同意しなかっただろう。僕らは、このアルバムがエイミーの音楽伝説を伝えるにふさわしいものだと信じているんだ。


エイミー・ワインハウス
アルバム
『ライオネス：ヒドゥン・トレジャー』
12月14日発売
＜収録楽曲＞
アワ・デイ・ウィル・カム (Reggae Version)
ビトゥイーン・ザ・チーツ
ティアーズ・ドライ
ウェイク・アップ・アローン
ウィル・ユー・スティル・ラヴ・ミー・トゥモロウ
ヴァレリー
ライク・スモーク
イパネマの娘
ハーフタイム
ベスト・フレンズ
ボディ・アンド・ソウル” with トニー・ベネット
ア・ソング・フォー・ユー