ヴァン・ヘイレン、デイヴ・リー・ロス体制でインタースコープと契約

ヴァン・ヘイレン、デイヴ・リー・ロス体制でインタースコープと契約 - ヴァン・ヘイレン1984年『1984』ヴァン・ヘイレン1984年『1984』

2007年からオリジナル・ヴォーカルのデイヴ・リー・ロスとのツアーを行ってきたヴァン・ヘイレンは、1984年の『1984』以来27年ぶりとなるデイヴとのアルバム制作に着手することが明らかになった。

デイヴをヴォーカルに迎えたままレコード契約が浮いた状態になっていたヴァン・ヘイレンだが、11月14日にバンドはインタースコープとレコーディング/ツアー/マーケティング/マーチャンダイジング契約を交わしたとローリング・ストーン誌が伝えている。

ギターのエディ・ヴァン・ヘイレンとともにバンドの黄金期を築いたデイヴは1985年にヴァン・ヘイレンを脱退。サミー・ヘイガーが2代目ヴォーカルとして迎えられ、バンドにとって2度目の黄金期を築いたが、バンドの運営面での対立からサミーは96年に脱退。同年、コンピ盤への新録曲制作のためにデイヴが急遽バンドに復帰したが、エディとの軋轢がすぐに表面化し、コンピ盤『グレイテスト・ヒッツ』のリリース後にデイヴはバンドと再び袂を分かつことになった。元エクストリームのゲイリー・シュロームが3代目ヴォーカリストとして招かれ、98年には『ヴァン・ヘイレンⅢ』がリリースされたが、その後ゲイリーは友好的にバンドを脱退。バンドはしばらくヴォーカル不在が続いたが04年に2枚目のコンピ盤『ヴェリー・ベスト・オブ・ヴァン・ヘイレン』を準備するためサミーが復帰し、ツアーにも乗り出したが、ツアー中のエディのアルコール癖を嫌ってサミーはツアー後に再び脱退し、07年にバンドは三度デイヴの復帰を迎えることになった。バンドは『ヴァン・ヘイレンⅢ』以来、新作をリリースしていない。

なお、オリジナル・ベーシストのマイケル・アンソニーも04年のツアー後にバンドから放逐されていて、現在ではエディの息子のウルフギャングがベースを務めている。

今回のインタースコープとの契約成立についてはインタースコープの社主ジミー・アイオヴィーンが直接説得に動いたと、さる関係者筋の談話をハリウッド・リポーターが伝えている。

談話はさらにこう続けられている。「ジミーはバンドの契約が今浮いていると聞いて、ぜひ契約したいと思ったんだよね。交渉はぎりぎりまで続いたんだけどね」。もともとバンドはソニーのコロンビア・レコードと交渉を続けていると囁かれていたが、デイヴがアメリカの東海岸に本拠地を置くレコード会社との契約を嫌がっていたともいわれている。

バンドは11月30日にグラミー賞候補による特別パフォーマンスに出演するとも囁かれていたが、別な関係者がこの出演を否定しているとローリング・ストーン誌が伝えている。

(c)NME.COM / IPC Media 2011
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