癌との闘病を伝えられていたザ・ビー・ジーズのロビン・ギブが5月20日に他界したことが家族によって明らかにされた。享年62歳だった。遺族はロビンの死について、次のような声明を発表している。
「ザ・ビー・ジーズのロビン・ギブの親族一同はここにロビンが長いがんとの闘病と腸の手術の末に息を引き取ったとことを悲しみとともにお伝えしなければならなくなりました。遺族に対してはこの不幸に際してプライヴァシーが尊重されますようご配慮の程お願い申し上げます」
ここ数年大腸がんと肝臓がんとの闘病を続けてきたロビンは先月、合併症による肺炎にかかり、昏睡状態に陥ったが、その後、驚異的な回復をみせて意識も取り戻していた。この回復ぶりについて息子のロビン・ジョンは次のように語っていた。
「先生たちは生き延びる確率は10パーセントだと言ってたんだけど、そのハンディをはねのけたんだからね……すごい人だよ」
ロビンは両親と共にマンチェスターからオーストラリアに移住した後、兄バリーと双子の弟モーリスとともに1958年にザ・ビー・ジーズを結成。ポップスやポップ・ロックを打ち出すユニットとしてオーストラリアで成功し、その後、イギリスへと活動の場を移してからも大ヒット曲"マサチューセッツ"などで成功した。70年代後半からはディスコ路線も追求し、77年の『サタデイ・ナイト・フィーバー』サウンドトラックは記録的なヒットを誇ることになった。
また、ロビンは今年のタイタニック号沈没100周年を記念して息子のロビン・ジョンとクラシック作品『The Titanic Requiem』の作曲も手がけて4月12日に初演されたが、ロビンは治療のため演奏には立ち会えなかった。
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