28 年ぶりにデイヴ・リー・ロスが復帰したアルバム『ア・ディファレント・カインド・オブ・トゥルース』を引っ提げて現在アメリカ・ツアー中のヴァン・ヘイレン。先頃、6月26日のニューオルリーンズ公演を最後に、7月7日のアンカスヴィル公演から9月25日のミルウォーキー公演までの32公演をすべて順延すると発表し、にわかにバンドの危機かと取り沙汰されたが、ギターのエディ・ヴァン・ヘイレンが今回の順延の理由を明らかにしている。
「自分たちには無理なスケジュールを組んじゃったんだよ」とエディはUSAトゥデイ紙に語っている。「新作では思っていた以上に俺たちも消耗してたんだよね。だけど、どうしてもマディソン・スクエア・ガーデンでライヴがやりたかったから(2月28日と3月1日公演)、かなり早いタイミングでツアーに出ることにしちゃったんだね。それでスケジュールがめためたになっちゃったんだよ」。
デイヴも先月公開した動画会見で順延について同じような内容の説明を次のようにしていた。「俺たちにはありがちなことなんだけど、スケジュールとなるとつい自分たちのキャパを超えるだけの仕事を詰め込みすぎちゃったんだよね。バンドは絶好調だけど、必要以上のガタがこないようにスケジュールをいったん見直すことになったんだ。いったん休みを取って、最初からきっちりやることにしたんだ。どっちみちこのツアーに2年はかかることになるからね」。
ローリング・ストーン誌は関係者筋の談話として「バンド・メンバーは憎み合っていて」「気が狂ったように喧嘩ばかりしている」というものを紹介し、バンドの不仲説を伝えていたが、エディはこれを否定。バンド内での対立は一切ないとUSAトゥデイ紙に語っていて、次のように今後の予定について語っている。
「11月には日本に行くし、新年にはなにか特別なことをやる予定なんだけど、まだ詳しくは話せないんだ」