2週間前に行方不明になっているとフェイスブックで発表されていたキリング・ジョークのヴォーカルのジャズ・コールマンが西サハラに滞在していたとここにきて消息を明らかにしている。
ポスト・パンク期から活躍してきているキリング・ジョークは今年の3月にも新作『MMXII(2012)』をリリースしているが、7月31日にバンドはフェイスブックでジャズが音信不通になっていてジャズの安否を憂慮していると明らかにしていた。しかし、ここにきてジャズはアフリカの西サハラで遊牧民的な滞在をしていたと明かしていて、自身の連絡が取れなくなっていたことがなんでこんな騒ぎになるのか解せないとしている。
自身のフェイスブックでジャズは次のようにコメントしている。「これまで自分の本の原稿を書いていて、あとは新しいプロジェクト(ニルヴァーナ交響曲)用の楽譜を準備していたところだったんだ。なにをこんな大騒ぎしているんだろう?」
ジャズの新しいプロジェクトには、ソロ・アルバム、本、それとテレビ向けのスコアが含まれているようで、ソロ・アルバムについては来週にもリリースが予定されているという。
もともと今回のジャズの行方不明騒動は、キリング・ジョークのフェイスブックにジャズだとほのめかす人物によるザ・カルトとザ・ミッシュンを中傷する書き込みがあり、9月に予定されている両バンドとのジョイント・ツアーからキリング・ジョークが引き上げるともコメントされていたことがきっかけとなっていた。バンド側がこのコメントの真偽をめぐってジャズと連絡を取ろうとしたところ、まったく取れなくなっていることが明らかになり、バンドは次のようなコメントをフェイスブックに掲載していた。
「俺たちのフェイスブックに俺たちのヴォーカルだとされる人物からの書き込みがあり、それはザ・カルトとザ・ミッションを中傷し、ツアーからも引き上げるという内容のものになっていた。しかし、ジャズは現在音信不通になっていて、その後、バンドの誰とも連絡が取れない状態になっている。俺たちとしてはどうしたものかという状況で、今回の件で迷惑が及んだ当事者全員にお詫び申し上げます。俺たちとしては行方不明になっているジャズの安否が気がかりです」
これに対してジャズは先の書き込みは自分が行ったものではないとしているが、しかし、ツアーそのものはもう不可能になったのではないかとも次のように指摘している。
「どうもその書き込みは実情に即した対立を生んだようだし、この状況下ではツアーを続けるのは不可能なように感じるよ」
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