ロシアのプーチン大統領、プッシー・ライオットの拘留への批判は偽善的だと語る

ロシアのプーチン大統領、プッシー・ライオットの拘留への批判は偽善的だと語る

ロシアのプーチン大統領はプッシー・ライオットは越えてはいけない一線を踏み誤ったと語っていて、バンドを擁護する西側のメディアを偽善的と批判していると『ザ・ガーディアン』紙が伝えている。問題となったバンドのパフォーマンスは「人々のモラルを逆なでするもの」であり、スターリン時代からロシア正教が弾圧されてきたことを考慮して政府としては教会を擁護するのが義務だったと語っている。

プッシー・ライオットの3人のメンバーは現プーチン大統領政権への反対デモを2月にパンク・ロック・ライヴとして断行し、ロシア正教会のプーチン支持への抗議としてモスクワのキリスト救世教会で即興ライヴを行い、その後逮捕された。3人は8月17日に宗教的憎悪による騒乱罪に問われ、2年の禁固刑という実刑判決を受けたが、判決に対して控訴を起こし、エカテリーナ・サムチェヴィッチだけ無罪放免となった。

プーチン大統領は今回投獄されたナデズダ・トロコニコヴァが、かつて2008年にモスクワの自然歴史博物館で政権への批判としてゲリラ・パフォーマンス・グループ、ヴォイラとして行った乱交パフォーマンスについて、「博物館で情交を行うのを好む人も世の中にはいますよね。しかし、妊娠した女性が集団性交を行うというのは女性への冒瀆だと思いますよ。そんなものが好きな人は本当にこの世の中にいるんですか?」と批判している。

また、プーチン大統領はリビアでのアメリカ大使殺害に及んだ暴動を中東諸国で呼んだイスラム教徒冒瀆動画『Innocence of Muslims』を製作したアメリカ在住の映像作家ナクーラ・バスリー・ナクーラがアメリカでも拘留されている事実を指摘し、メディアの一方的なプッシー・ライオット拘留への批判は偽善的だと反論している。
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