メタリカは自身のレーベルを立ち上げたことをオフィシャル・サイトで明らかにしている。レーベルはブラッケンド・レコーディングスといって、これによりバンドは、これまでバンドがレコーディングや収録したすべてのアルバムと映像作品についてのマスター音源の所有権を完全に掌握し、今後のメタリカのリリースはすべてブラッケンドを通して行われることになるという。
バンドは今回の発表で次のように説明している。
「これまでも俺たちが同じことを1度か2度、あるいは何千回も語ってきたのをもう聞いたことがあるかもしれないけど、俺たちにとっては活動のすべての局面をどれだけ自分たちでコントロールできるかどうかが重要なことであり続けてきたんだ」
さらにバンドはこう続けている。「ブラッケンド・レコーディングスを立ち上げることは究極的な自主体制を意味していて、自分たちのクリエイティヴな運命を自分自身で操縦できるようになったということなんだよ。これからももっと音楽を作って俺たちなりのユニークなやり方でみんなに届けていくことを楽しみにしているよ」
今後、メタリカのカタログもすべてブラッケンド・レコーディングから再発されることになっていて、アメリカではワーナー傘下のライノ・レコードからリリースされ、アメリカ以外ではユニバーサルからリリースされることになるという。
なお、バンドは先頃、12月26日にリリースするライヴ映像作品『ケベック・マグネティック』のトレイラーも公開している。
その一方で、バンドのカーク・ハメットは先頃、バンドとして新作制作に近いうちに取りかかることを次のように明らかにしている。
「現在はね、先月カナダで撮影した3D映画にかかりっきりになってるんだ。だから、今はそればっかりになっちゃってるよね。プライオリティーは今はそれで、それを片付けると。でも、それが終わったら、また腰を落ち着けてみんなでリフを吟味し始めることになるから。そういうこともすべて近いうちに始めることになるよ」
また、プロデューサーにリック・ルービンはまた起用されそうかという問いには「リック・ルービンについては今のところ、俺にはまったくわからないけど、ただ毎回候補に挙がる名前ではあるからね」と答えている。
『ケベック・マグネティック』のトラックリストは以下の通り:
'That Was Just Your Life'
'The End Of The Line'
'The Four Horsemen'
'The Shortest Straw'
'One'
'Broken, Beat & Scarred'
'My Apocalypse'
'Sad But True'
'Welcome Home (Sanitarium)'
'The Judas Kiss'
'The Day That Never Comes'
'Master of Puppets'
'Battery'
'Nothing Else Matters'
'Enter Sandman'
'Killing Time'
'Whiplash'
'Seek & Destroy'
Bonus Songs
'For Whom the Bell Tolls'
'Holier Than Thou'
'Cyanide'
'Turn the Page'
'All Nightmare Long'
'Damage, Inc.'
'Breadfan'
'Phantom Lord'
『ケベック・マグネティック』のトレイラーはこちらから→
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