モリッシー、出版中止が報じられていた自伝が数週間のうちに刊行か

モリッシー、出版中止が報じられていた自伝が数週間のうちに刊行か

モリッシーの自伝を出版するとしていた大手文芸出版社のペンギン・ブックスは、先週内容的な意見の相違のせいで出版取り止めという事態を迎えそうになったが、ここにきて改めてモリッシーの自伝を刊行することを明らかにしている。

元々この自伝『Morrissey: Autobiography』は9月16日に出版される運びになっていたが、ペンギン・ブックスは13日の時点で16日の刊行はありえないこと、そして自伝そのものがペンギンからは刊行されないことを急遽発表していた。しかし、その後の事態の進展を受けて、ペンギンはこの自伝をイギリスとヨーロッパでは出版するが、アメリカでは出版しないことを明らかにしている。

また、モリッシーのファンサイトも次のように事態の進展を伝えている。
「モリッシーの自伝の刊行はこれまで通りペンギン・ブックスで行われます。今回の出版契約はイギリスとヨーロッパにおけるもので、アメリカその他の地域に関してモリッシーはどこの出版社とも契約を交わしていません。9月13日現在において、モリッシーとペンギンは数週間のうちの刊行を望んでいます」

しかし、元々モリッシー側は新しい版元を探すことを次のように明らかにもしていた。
「モリッシーの自伝は9月16日にはイギリス全国で発売の予定になっていましたが、ペンギン・ブックスとモリッシーとの間で土壇場で内容に関する意見の齟齬があったため、今回の出版計画は中止となりました。書評用の刷りも行われていず、モリッシーは新たな版元を探すことになります」

なお、モリッシーは2011年の時点で600ページを越える内容の自伝を用意したと明らかにしていて、ペンギン・ブックスの広報はメイキングの時点ですでに古典的名作だと発表していた。また、モリッシーはBBCラジオの番組に出演した際に、ペンギン・クラシックスとして自伝を刊行したいとも宣言していた。なお、ペンギン・クラシックスは文学的な名作を揃えたシリーズで、通常は新刊本をシリーズに含めることはない。

また、モリッシーはここ1年、母親の病気と自身の体調不良のため、度重なるツアーの中止を繰り返してきている。

(c) NME.COM / IPC Media 2013
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