アクセル・ローズ、デンマークの動物園でのキリンの殺処分について再び長文のコメント

アクセル・ローズ、デンマークの動物園でのキリンの殺処分について再び長文のコメント

先週、デンマークの動物園でキリンが殺処分されたことについて批判の声を上げたガンズ・アンド・ローゼズのアクセル・ローズがさらなる批判を展開している。

アクセルはデンマークのコペンハーゲン動物園で行われた2歳のキリンの殺処分と、この処分されたキリンの肉がライオンの餌に回され、それを児童も見学したことが明らかになったことを問題にしていた。その後、動物園側からは近親交配を避けるための措置だったと説明されているが、そんな説明では今回の殺処分は正当化されないし、一般人には感覚的にわからないとアクセルは次のように糾弾している。

「俺はここ1週間でデンマークのコペンハーゲン動物園によってマリウスという名の1歳半のキリンの赤ちゃんが殺されたことについて意図的に皮肉となるツイートをしてきた。この問題について、このキリンの繁殖計画がどうやって運用されていて、どうしてこういう措置が取られていて、なぜ一般の声が反映されたり例外が許されたりしないのか、そして、もっと情報が開示されるか、よく理解できるように説明されない限り、普通の人は次のように考えて当たり前なんじゃないかと思う。

1.)マリウスを殺すことはなかったと思うし、若い動物の命が無駄に殺されたと思う。

2.)マリウスの安楽死、もしくは殺処分の方法は特に野蛮で、不必要で、品のないグロテスクな思いやりのなさの顕れとして、また、世間の感情をまったく無視したもののように思われたし、さらに児童の目の前に晒されるだけでなく、これが児童への誤った、もしくは歪んだ教育的目的のために行われたということから、さらに病的で空恐ろしいものになっていて、大多数の人間の理解の範疇を越えているように思われた。

さらに…

3.)この残念な出来事についての当事者の冷淡で事務的な対応と態度はどこか頑迷で傲慢のように思え、さらに自分たちの行為についてどこかこれみよがしに満足気のようにも見えるし、また自分たちの判断をめぐって『誇り』についてさえ言及する態度に及んでは動物たちに対してまったくもって冷酷であるとしか思えないし、この問題についての世間一般の感情を極端なまでに軽視しているものとしか思えない。

こうした人たちの発言は文脈を無視して引用されているのだろうか? (デンマーク語からの)翻訳の過程でニュアンスが変わってしまっているのだろうか? この状況の中において、この当事者たちやどんなプロの動物管理者や動物園関係者たちよりも本当に理解しているかのように誰かが発言したり行動したりしているのかどうか俺にはわからないけど、少なくとも俺にわかるのは、世界中の大多数の素人さんにとってはここで起きたことについてよく理解できないし、是認できないということだ。だから、繰り返しになるけど、この繁殖計画の情報とさらなる理解が提供されない限り、また、なぜ今回の措置が適切なものだとみなされたのか、その理由が明らかにされない限り、この事件はこうした動物の保護者であり管理者として関わっていると思しき者たちの立場の役割そのものに対する犯罪であるように思えるのだ」

問題の動物園のコペンハーゲン動物園は、殺処分が行われたのは園内での近親交配を避けるためだと発表していて、この動物園が所属しているヨーロッパ動物園水族館協会(EAZA)内での転園の途も模索したが、殺処分されたキリンと同系統の血統がEAZA内ですでに多数飼われているため、協会からも殺処分を奨められたと動物園の広報は明らかにしている。また、殺処分後にはこのキリンを解体し、これをライオンに与えたが、この作業を園では一般公開し、親の同意を得た児童の希望者の参加も認めたところ、これが報道されて問題となった。殺処分の前には処分を見送るように請願する署名も2万人分ネットで集まったというが、実際の公開見学も多数の参加者が集まり、好評だったとも伝えられている。

また、コペンハーゲン動物園の学術部長のベングト・ホルストは、今回受けた批判について「キリンがかわいい動物だというのはよくわかっていますが、これがトナカイだったらたいした問題にもならなかったはずですし、ましてや豚だったら誰も気にもしなかったでしょうに」と語っていた。
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