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 JAPAN JAM 2014いよいよ開幕! 3日間のトップバッターを務めるのは、BEAT CRUSADERS~ソロ名義も含めJAPAN JAMに毎回出演を果たしている日高央(Vo)率いるTHE STARBEMS! 「Are you ready、新木場!」「JAPAN JAM、始まったぞ!」と日高&菊池篤(G)の2MCスタイルでフロアの熱気にアグレッシブに挑みながら、“FUCKIN' IN THE AIR”でオーディエンスをがんがん煽りまくっていく。続けざまに放った、6月4日リリースの2ndシングル『ULTRA RENEGADES E.P.』収録のMano Negraカバー“KING KONG FIVE”で轟く、菊池・越川和磨(G)・後藤裕亮(G)のトリプル・ギターと寺尾順平(B)&高地広明(Dr)の激烈リズムの破壊力! さらにそのまま『ULTRA RENEGADES E.P.』からもう1曲“LET LIGHTS SHINE”の爆走ビートへ突入!……といったスリリングな展開で、会場の温度を刻一刻と上げていく。



 「ロックンロールの祭だぜ!」と高らかに観客に呼びかけ、「何が『洋楽離れ』だ! 何が『CDが売れなくなった』だ! ロックンロールがある限り、俺たちは鳴らし続けるぜ!」と叫び上げる日高の闘争宣言に続いて響かせたナンバーは“MAXIMUM ROCK'N'ROLL”! そして、THE STARBEMSの原点的ナンバー“THE CRACKIN'”の剥き身の轟音でSTUDIO COASTの空気を熱く震わせる! JAPAN JAMの開幕を全力で祝い倒す、最高の号砲だ。ソリッド&シリアスなアンサンブルが身体と心を揺さぶる“PITFALLS”や強靭なポジティヴィティに満ちた“BOYZ OF NATIONZ”といった『ULTRA RENEGADES E.P.』の楽曲群を“ARE U SURE?”“HUMAN RIGHTS”などアルバム『SAD MARATHON WITH VOMITING BLOOD』の楽曲と織り重ねながら、赤黒く渦巻くハードコアの狂騒感の極点へとひた走っていく……そんな6人の姿は、ロックンロールを自然発火させるに十分すぎる熱量と闘志に満ちていた。



 「ロックンロールがある限り、THE STARBEMSは鳴り続けるぜ! 死んでも地獄の底から蘇って歌ってやるぜ!」……ライヴの終盤、日高はそう叫んでいた。ラストのメロディックなアンセム“DESTINY”をひときわパワフルに炸裂させた後、「またライブハウスで会おうぜ!と「東北ライブハウス大作戦」のタオルを高々と掲げる日高。充実の表情とともに意気揚々と舞台を去る6人に、惜しみない拍手喝采が広がっていた。(高橋智樹)


3日間の熱演を「ROCKIN’ON JAPAN 7月号(5/30発売)」にてレポートします。お楽しみに!