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JAPAN JAM 2014最終日トップバッターは、世界を股にかけるデス・ジャズ6人衆、SOIL&"PIMP"SESSIONS! 2011年の電撃ネットワークとの異色共演「電撃デス・ジャズ」以来のJAPAN JAM出演となる彼ら。勇壮なSEに乗って堂々とオン・ステージするその佇まいに沸き上がるフロアの熱気を、「調子はどうだいJAPAN JAM!」「さあ叫べ、手を上げろ! 準備はいいか!」というアジテーター=社長のコールとともに“Suffocation”の爆発力へと変えていく。タブゾンビのトランペットが、元晴のサックスが、丈青のピアノが、秋田ゴールドマンのウッドベースが、そしてみどりんのドラムが、時にゴージャスなフレーズを一丸となって奏で、時にそれぞれのスリリングなソロ・パートが獰猛かつ華麗に響き渡る……世界レベルのプレイによって織り成されるサウンドが、あたかもひとつの生命体のようなエネルギーと躍動感をもって巨大なグルーヴを描いていく。JAPAN JAM最終日、最高の幕開けだ。




「みんな、わかってるね。みんなはパーティーが大好きだな!」と、音に身を任せて踊り回るオーディエンスに力強く語りかける社長。「その笑顔で、その手拍子で、JAPAN JAMを国境のない祭りにしようぜ!」……そんな社長の言葉と“SABOTAGE”に、フロアはさらに熱く沸き返っていく。「熱いぜ! もっと! カモン!」と高らかなクラップを巻き起こし、各メンバーを紹介した後で「……そして、今日の主役! みんなひとりひとりが主役だぞ!」と観客に呼びかけた社長は、軽快なナンバー“POP KORN”では♪ラララ〜と歌い上げるフレーズでフロアとのコール&レスポンスもバッチリ決めてみせる。  みどりんのドラム・ソロが会場のテンションを高めたところで、続く“SAHARA”ではSTUDIO COAST丸ごと紅蓮のジャズ天国へと導いていく6人。“Fantastic Planet”でダンサブルな狂騒ビートと壮大なスケールのアンサンブルを鳴り渡らせ、元晴&タブゾンビの奏でるメロディに合わせて一面のシンガロングとハンドウェーブが湧き起こって……終了。「最後の最後まで、ここが熱気に包まれますように!」という社長のコールと6人の渾身のアクトに応えるように、熱い「SOIL!」コールがフロアを包んでいった。(高橋智樹)


3日間の熱演を「ROCKIN’ON JAPAN 7月号(5/30発売)」にてレポートします。お楽しみに!