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5組すべてが初出演!という「洋邦混成・新生JAPAN JAM」2日目も早くも4アクト目。ステージには、日本が誇るハイパー&ブルータルなロックンロールの極致=BOOM BOOM SATELLITESが登場! 熾烈に研ぎ澄まされた川島道行(G・Vo)&中野雅之(B・Programming)のWギター・サウンドが織り成す“DISCONNECTED”の圧巻のダイナミズム! サポート・ドラマー=福田洋子の叩き出すパワフルなリズムとともに炸裂する“HELTER SKELTER”の超弩級の迫力! ロックンロールとエレクトロを極限までソリッドかつ強靭に鍛え上げた結果として到達した、ハイブリッドで獰猛なサウンドスケープが、洋楽・邦楽ファン入り乱れるJAPAN JAMのフロアをがっつり揺さぶって、高揚の彼方へと導いていく。



さらに“MORNING AFTER”の性急なビートで会場の温度をさらに高めてみせた後、バンド・サウンドと電子音が轟々と渦巻く“DIVE FOR YOU”の凄絶な音空間へとSTUDIO COAST丸ごと叩き込んでみせる。そして、ひときわタフなビートとともに鳴り響いたのは、新曲“ONLY BLOOD”! 鼓膜も身体も震わせる轟音が、聴く者すべての全細胞を覚醒させるように強烈に鳴り渡っていく。“BACK ON MY FEET”で機材を巧みに操りながら、轟々と重低音ベース・サウンドをうねらせていく中野。フライングVを激しくかき鳴らしながら、エネルギッシュな絶唱でロックのド真ん中を撃ち抜いてみせる川島。シーケンスとしなやかに絡み合いながら、アンサンブルをぐいぐいと狂騒の彼方へと加速させていく福田……もはやバンドというフォーマットすら超越した威力を備えた唯一無二の音楽共同体としての存在感を、まざまざと見せつけてくれたBOOM BOOM SATELLITES。ラストを飾ったのは“FOGBOUND”! 序盤と最後のごくシンプルな挨拶以外はMCらしいMCもなく、40分間最高の爆音で駆け抜けた3人だったが、オーディエンスの熱気に応えて全身で喜びをアピールする中野の表情には、この日のアクトの充実感が確かに滲んでいたし、演奏を終えて深々と一礼する3人には場内から惜しみない拍手が湧き起こっていた。そしてJAPAN JAM・2日目はいよいよフィナーレ、スウェードの登場!(高橋智樹)



3日間の熱演を「ROCKIN’ON JAPAN 7月号(5/30発売)」にてレポートします。お楽しみに!