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    『逃げ恥』はここから本当に面白くなる


    異例の視聴率毎週アップを更新しながら迎えたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』第7話。
    2回目のキスのあとの、星野源演じる平匡さんの対応に、さすがにムズキュンどころでなく「平匡さんの、バカ!」と嘆いている方も多いようですね。
    でも、ここからが『逃げ恥』の本領発揮になるはず。
    ずっとガッキー演じるみくりと平匡さんの間の「恋」が「恋」であることを自覚しないままふたりの偽装結婚生活は続いてきたわけですが、とうとう「恋」が「恋」だと自覚してしまったわけですよね。
    でも「恋」という理屈を超えたエネルギーがふたりの世界を繋いだときに、平匡さんが心の中にロジカルに築き上げてきた「プロの独身」の王国はどうなってしまうのか。
    とてつもない恐怖が襲ってきたのだということが想像できます。
    そこから平匡さんの自尊感情の低さは《一人を超えてゆけ》るのか、逆に本気で恋に落ちてもこれまで真面目に足元の地盤を固めてきた生き方は《二人を超えてゆけ》るのか、最終的にみくりと平匡さんは偽装夫婦から始まった恋で《夫婦を超えてゆけ》るのか。
    “恋”という楽曲そのものは、もっと広い意味を持っていると思いますが、第7話の余韻はそんな風にこの曲を聴こえさせる気がしました。

    というわけで、ここから『逃げ恥』はますます見逃せなくなります!(古河)
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