アリ・アスター監督の新作『ミッドサマー』が本当に凄い

アリ・アスター監督の新作『ミッドサマー』が本当に凄い
2012年に設立されてから『エクス・マキナ』『ルーム』『ムーンライト』『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』『レディ・バード』など次々と作家性の高い作品を製作しているA24。
これだけ高打率で気になるインディペンデント作品を送り出すスタジオは他にないけれど、中でもこの『ミッドサマー』への期待はかなり高かった。
しかしアリ・アスター監督の才能は圧倒的だった。
前作『へレディタリー/継承』は一応、ホラー映画のカテゴリーに属しつつもそこから思いっきりはみ出していて、さらに今までのホラー映画に怖さを感じなくなるくらいのトラウマ映画だったが、今回の『ミッドサマー』はもともと何の映画のカテゴリーにもはまっていない。
というか、この映画が属するカテゴリーがある世の中は危なすぎるでしょ、というぐらいの期待を裏切らない強烈なトラウマ映画だった。

「家族」と「宗教」というモチーフを使って、人間の最も根深いところにある言葉にならない狂気の果ての感情を引きずり出す手法は『へレディタリー/継承』とも共通しているのだが、この鉄壁のパターンでいくらでも悪夢を見させられるところにアリ・アスターの作家性がある。
はっきり言って好き嫌いはわかれるので、予告編などを観て自分の感覚に馴染むかのチェックはしてから観て欲しいけれど、僕が観た劇場は満席だった。
長編はこれが2作目。
まだまだこれから中毒者の増える監督だろう。(古河晋)
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