TEAM NACS公演『マスターピース〜傑作を君に〜』を観て改めて「舞台は続くよ、どこまでも」と思った

TEAM NACS公演『マスターピース〜傑作を君に〜』を観て改めて「舞台は続くよ、どこまでも」と思った
4月19日に発売したCUTのTEAM NACS表紙巻頭特集に僕は「舞台は続くよ、どこまでも」というタイトルを付けた。
これは取材の前には思い浮かんでいなくて、この『マスターピース〜傑作を君に〜』の稽古中のTEAM NACSの5人それぞれにインタビューしていったら自然に浮かび上がった言葉だった。

そして実際に公演を観て改めてこの言葉が頭に浮かんできた。
演劇の稽古はかなり長く地道で泥臭いものだ。
でもその積み重なった泥臭い時間が舞台上でとてつもない輝きを放つのを体で感じるのは本当に特別な体験だ。
泥臭い時間を積み重ねている最中の5人にディープに演劇と稽古中の作品の話を聞いて、その全てが驚きと笑いと感動に満ちた輝きに変わったのを確かめて、改めて舞台だからできることをお互いに凌ぎを削りながら無我夢中で追い求め続けているのがTEAM NACSなのだと感じた。

そしてやはり拍手という形で、目の前で生きた物語を紡いだ人に向けて、感じた楽しさと感動を空気の波動に変えて届けられることにも幸せを感じた。(古河晋)

CUT5月号は現在以下にて購入可能です。

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