本日、ってもう日付変わっちゃったので昨日ですが、
忌野清志郎『Baby#1』、リリースになりました。
「特集」のコーナーに全曲解説アップ完了していますし、
“Baby#1”のPVのダイジェスト配信もやっているので、
まだの方、ぜひご覧ください。
特にPV、80年代後期から2008年までの清志郎の姿を
観ることができる、すばらしい作品です、これ。
で。さらに、ひとつご提案申し上げたいことがある。
次のニューアルバムを作るべきではないか。ということだ。
こういうふうに、発表されていなかったアルバムがまるまる1枚出てくる、
というのは、もうありえないだろうが(というか、こうして1枚あっただけでも
充分ありえないんだけど)、未発表の曲とかは、まだ、探せば出てくるのではないか。
清志郎という人は、人と一緒に曲を作るのが好きで、誰かと作っている曲、結構ある。
「雨あがりの夜空に」など、RCの代表曲の多くがチャボとの共作なのは
よく知られているし(G2との共作もありますね)、ソロなどでは三宅伸治との共作も数多い。
特に、自身のスタジオ、「ロックンロール研究所」を作って以降は、
そこに他のミュージシャンを呼んでは、セッションして、曲を作ったりしていたという。
ということはですね。
ホフディランのワタナベイビーみたいに、そうやって作ったものが、
ちゃんと作品になっている人もいるが、ただセッションして曲を作っておしまい、
になっているケースも、結構あるのではないか。
「実は昔さ、清志郎さんに呼ばれて、ロッ研でセッションして、曲作ったことあるんだよね。
でも、作っただけで終わったから、あの曲、清志郎さんと俺だけしか持ってないんだよ。
宝物だよね」
現に、このような話を、某ミュージシャンからきいたことがある。
オフの時にきいたので、名前は伏せますが、このサイトを見ている方なら
間違いなく知っているくらいの人です。
そんなケースが、他にもいっぱいあるのではないかと。
あと、ベイビーみたいに、実際に作品にして出した人も、
出してないやつがまだあるんじゃないの?
そういうミュージシャンのみなさん。
出しなさい。
それは、あなただけが持っていていいものではありません。
この国のロックの文化遺産です。
と、呼びかけたいわけです。
あと、そういうお蔵入りものじゃなくて、篠原涼子と出した「パーティーをぬけだそう」とか、
及川光博とのユニット「ミツキヨ」とか、そういうのを集めるという手もありますね。
って、そのへんは、とっくに誰かが思いついていそうですが。
ただ、そんな編集盤をもし作るとしたら、忘れずに入れてほしいものがあります。
松尾スズキ初監督作品「恋の門」で、清志郎が、サンボマスターをバックに
従えて歌うシーンがあるのです。
サントラでは、サンボが演奏してないかもしれないが(どうだったか忘れた)、
あの音源も、収録していただければと思います。
誰に向かって言っているのか俺は。
まあ、そんなことになるまで、『Baby#1』、何度も聴いて
待ちましょう、という話でした。