サカナクション「kikUUiki 」の話

サカナクション「kikUUiki 」の話

昨日も書きましたが、サカナクションのニューアルバム
『kikUUiki』を聴いていて、さらに気づいたこと。

うわ! ない! ないわこの音!
と、一聴すると言いたくなるような、実にいなたい
シンセの音色を、ポイントポイントで使っている。
当然、意識的に、あえてやっているんだと思う。

僕くらいの世代だと、10代の頃に、つまり80年代に
「最先端の音」「未来の音」みたいな感じで
耳に飛び込んできた、そしてそれにとてもドキドキした、
だから今聴くと、当時の自分のファッションを
見るのと同じように、恥ずかしく感じる音なのです。
シンセの機種でいうと、ヤマハDX-7に入っていた音というか。

このアルバム、それが随所で、それこそ
昨日書いた「和笛の音」と同じように、
とても効果的に使われているのです。

って、このアルバムに限ったことじゃないか。
そのシンセ音のような、「うわ!」っていうポイントが
音の中にあって、そしてそれが強烈なフックになっている、
というような、トラップを仕掛けられていて
聴いているとそこにまんまとはまる、みたいな刺激が、
いつもこの人たちのアルバムにはある気がする。

というふうに、聴き直すたびにいろいろ
見つかるアルバムです、これ。
またなんか見つけたら書きます。
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