追加で発表された武道館公演を観た。
桜井和寿も「ホールツアーって書いてあるのにホールじゃない(笑)」とMCで突っ込んではいたけど、武道館キャパではあるが、本当に近いミスチルがいた。
「野球場のビールの売り子のお姉さんくらい近づく」という気合いの漲りや、「ライブ会場設営のバイトで武道館で働いたことがある」というエピソードなど、桜井は今日のライブへの思い入れを実にフレンドリーに話していた。
同期なしの生音でのライブという、非常に挑戦的なことをやっていて、その音は素晴らしく生々しくダイレクト、にもかかわらず、とても開放的で豊かで体温のようなMr.Childrenは、すごく新しかった。
お客さんの反応に、思わず桜井も笑顔で「僕たちいつからこんな仲良くなったんだろうね。心地良いです」とこぼしていた。
「ありがとう、武道館! またやろうね!」という叫びは、心からの言葉だったと思う。
JAPAN10月号の表紙巻頭特集でこのホールツアーについて、この4人でずっとバンドを続けたい、というような思いが根底にあることが語られていたが、まさにミスチルはその究極の目標に向かって突き進んでる、そしてその姿は多くの人に勇気と幸せを与えている、そんな最中を体験できた夜だった。(小松)