atagi(Vo・G)に話を訊かせてもらった。
昨年、ベスト盤をリリースして自分たちの活動にひとつの節目を見出した彼らが、『TORSO』=「胴体」、つまりバンドの根幹を見直すセルフプロデュース作になったということ。
また、人間として成長するにつれ、他者との関係性の中で明確な、本音のメッセージを投げかける意欲が湧いてきたことも、atagiは語ってくれた。
個人と個人が率直な思いを伝え合うということは、セクシーでありロマンチックである。
『TORSO』は華やかで風通しの良い作品だが、同時に極めて濃密な「関係」を描く作品でもある。
キリンジの名曲“エイリアンズ”をスタジオライブでカバーした音源も、今のバンドの実力をはっきり伝えている上、『TORSO』の本質を補完する重要なトラックになった。ぜひ。
インタビュー記事は、3月30日発売の『ROCKIN’ON JAPAN』5月号に掲載予定です。(小池宏和)