まだ一曲しか曲が発表されていない「ど」がつく新人に対して言うことじゃないかもしれないが、「ああ、ついに来た」と思う。
ロックミュージックが、ロックミュージックであるだけで存在意義を問われるような時代に生まれてきた明らかな「言葉」のロック。
Tele。
きっとたくさんの人が、これを待ってました、と叫ぶだろう。
https://www.youtube.com/watch?v=0TpCIiPL-tA
単音で小気味よく鳴らされるギターリフ、息多めの繊細な歌い出し、そして、「冷蔵庫にしまっておいた ケーキは諦めの味がする」「僕らに明日はないんだぜ 今すぐ何かを変えようぜ いつまでたってもこのままで いられても困るだろ」というシニカルかつ、静かに苛立っている歌詞(歌詞は僕が聞き取ったものなので表記が間違ってたらごめんなさい)。
足りないものはありません、完璧です、という感じがする。
聴いてみてほしい。(もう一度リンクを貼ってしまう)
https://www.youtube.com/watch?v=0TpCIiPL-tA
このTele、谷口喜多朗くんのソロプロジェクト、とのこと。
とりあえず、2022年はこのアーティストに耳を奪われるところから始まってよかった。いちリスナーとしてなんとなくほっとしている自分を感じるし、きっとたくさんの人がこの感じに同意してくれると思う。
インタビューしてみたい。(小栁大輔)
今年一発目に出会った新人だけど、「ああ、ついに来た」と思う。これぞ正統派を継ぐものと言いたい。新世代ロックの星、Tele
2022.01.06 21:47