配信で語られたのは、ステージ上やメディアでのかっこつけた姿ではなく、素の状態でもあなたに感謝を伝えたいという想いがあり、今後は不定期でインスタライブをやっていきたいということだった。それを聞いた私の頭の中には、1ヶ月くらい前にJAPANの取材で耳にした言葉がすぐに頭をよぎった。
素でいることが怖くなくなってきた。家の外と家の中、どっちも見てもらえているような感覚です。ずっと、中を見られることだけは拒んでた気がするんですけど。そこでしかできない話があるし、そこでしか見せられない顔もある(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年1月号より抜粋)
インスタライブの計画自体は前々から考えていたということだったので、取材をしたときには既に頭の片隅にあったのだと思うが、それにしても言行一致かつアウトプットの速さに本当に驚かされる。
そして今回は、夏に突然の試練として降りかかった喉の不調を乗り越えてからの初取材というタイミングでもあった。どう話が転がっていくのかドキドキしていたが、自分の限界を知って、仕事の受け方に変化が生まれたことを包み隠さず打ち明けてくれた。
そんな本音の部分を知りたかったから、撮影も「オフの日のぶーやんに会いに行った」というコンセプトでおこなったのだが、その狙い通りに、今SUPER BEAVERのファンが聞きたいと思っている話をたくさんしてもらえた手応えを感じている。
いつも以上に素の渋谷龍太を知ってもらえる特集をつくったので、2023年のSUPER BEAVERの総括として、ぜひあなたに手にとってほしい。(有本早季)
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