彼らの楽曲が放つ優しさや温かみは、「世の中を前に進めるエンタメを届ける」なんて大義から生まれたようなものではなく、「ただ目の前のあなたと幸せな時間を共有したい」という非常に個人的な感情が先行しているように感じられる。だからこそ、信じられるし、純粋に楽しめるのだ。
あるべき姿だとか、何が正義だとか、正しくあることへ重圧で息苦しい世の中だけど、そんな時はパーカーズの音楽を聴いてほしい。くだらない理屈なんて抜きにして、辛いとき、逃げたい時のあなたを全肯定してくれるはずだ。そして、そんな希望の歌は一人で聴くよりもライブハウスでみんなと歌う方が絶対に楽しい。帰りのお客さんの笑顔がそれを物語っていた。
渋谷MilkyWayでのワンマン公演からまだ3ヶ月も経っていないのに、凄まじい勢いで成長していくパーカーズ。7月に1st Full Albumのリリースと、渋谷CLUB QUATTROでツアーファイナルを迎える全国ワンマンツアーも発表されたことだし、2024年の活動も楽しみだ！
(古閑英揮)
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