トンボコープの2ndミニアルバム『ファースト・クライ・ベイビー』を聴いたとき、“明日の一面”と“PARADIGM”にとても驚かされた。現在発売中のJAPAN5月号のインタビューでも詳しく訊いているが、この2曲は社会への苛立ちを歌詞にぶつけたような曲。トンボコープのように20代前半で、こんなふうに社会に対する気持ちを正直に表現できるバンドは少なくなっているように思う。特に、“Now is the best!!!”というハッピーなラブソングで知名度を上げたバンドだから、余計にギャップを感じるのかもしれない。
今トンボコープがこういう曲を世に放つ理由──それは「ロックバンド」として大きく活躍したいという意志に裏づけられている。いろんな人に自分たちの音楽を聴いてもらうためには、もっと大きな愛を歌う必要があるし、もっと自分をさらけ出す覚悟も求められるし、バンドとしてさらに進化していきたいという強い想いを彼らは持っている。
先日の初ワンマンライブで披露された“PARADIGM”と“明日の一面”は、実際にすごく力を発揮していて、バンドの奥深さを表現するための重要なパートを担っていた。
そんな重要な曲が収録された新作『ファースト・クライ・ベイビー』にかける想いを、ぜひインタビューで受け取ってほしい。(有本早季)
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猛スピードで進化するトンボコープ。今なぜ 社会への苛立ちを表現するのか──新作『ファースト・クライ・ベイビー』に宿るロックバンドとしての覚悟に迫りました!
2024.04.18 21:30