5月には“魔性の女A”のMV公開にあわせて、楽曲の秘密をひもとくインタビューをrockinon.comに公開していて（こちらもぜひ読んでいただきたいです！）、あれからまだ2ヶ月くらいしか経っていな短いスパンでの取材。なのだけど、あれだけ内容の濃い“魔性の女A”の記事もかなり編集でカットした部分が多かったくらい、紫 今は本当に深掘りしがいのあるアーティスト。JAPANの読者にも、バズっている曲だけでなくアーティストそのものについても知ってほしいと思い、再び取材をオファーしました。
こだわり抜かれたトラックメイクや表現力豊かな歌声、紫 今の魅力はひと言では語り尽くせないが、歌詞やメッセージの発信力にも、ものすごくパワーがあるアーティストだと強く感じている。
最新曲の“ギンモクセイ”ではこんな言葉が綴られている。
《子供の頃に言われた／“よそはよそ、うちはうち”って／大人になっても難しいものですね》
「よそはよそ、うちはうち」という言葉はきっと誰しもが耳にしたことがあって、リスナーの共感を集めつつも、実は、というかむしろ大人になってからのほうが、周りと比べずに自分が幸せだと思うことを貫くのが難しいのではないか、と展開していく流れにはっとさせられる。そのうえで、《ハッピーエンドは／あなたが決めればいい》と締めくくるサビには心救われる。
インタビューでは、歌詞に込めたメッセージはもちろん、そんな歌詞を綴る紫 今の人間性も垣間見える内容になっている。ひとつネタバレをすると、小さい頃の夢が「世界征服」だと語っていて、その心はぜひ本誌で確かめてほしいのだが、とにかく語られるエピソードが面白すぎて、いつか2万字インタビューもやってみたいなと思いました。（有本早季）
『ROCKIN'ON JAPAN』9月号「Look Up!」に紫 今が登場！
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