アンと私が、バンドとして3年前の処女作から大きく変化した──その証明を示す最新作について二口が語る

アンと私が、バンドとして3年前の処女作から大きく変化した──その証明を示す最新作について二口が語る
TikTokなどSNSで“Tinder”が大きな話題を生んだアンと私がリリースした最新作『SWEET LILY / SAD FOREVER 2』。本作に対するアプローチがかなり面白い。

初めは、単純に「2」とつけた続編のようなものかと思っていたのだが、そうではなく3年前の処女作『SWEET LILY / SAD FOREVER』と対象的な立場に置くことで、バンドとしての成長を示すために同名のタイトルをつけたのだと、二口(Vo・G)は語る。

『SWEET LILY / SAD FOREVER』は、北海道から上京した彼を音楽の道へ誘ってくれた人たちが中心となって作った作品だったそうで、「漫画の『BECK』みたいに、何もわからない少年が音楽を始めた感じでした。手伝ってくれた人も年上ばかりだし、僕の音像や意見は正直まったく反映されてなくて(笑)」と赤裸々に語る二口。この赤裸々に話すところもバンドの魅力に繋がっていると思う。

そんなアンと私が最新作では、ポップな一面や演奏力の向上、バンドとしての成長を感じることができる。それは作詞作曲をしている二口の心境の変化があったからであり、なぜそうなったのかがインタビューで語られた。その話を聞くと、まさに漫画の主人公が成長する過程を見ている感じがして面白い。二口少年の成長物語とも言える。

二口のソロプロジェクトとして始まったアンと私だが、バンドとして次のステップに上がっていることがわかるし、処女作と今作を聴き比べると、その変化を肌で感じることができるだろう。二口という人間の魅力も伝わるインタビューをぜひ本誌で読んでみてください(岩田知大)


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