BIGMAMAツアーファイナル

BIGMAMAツアーファイナル

前半戦の新代田FEVERを観ていたが、今日のBLITZはファイナルの冠に相応しく「ドラマ」のレベルが一段上がっていた。1500人のオーディエンスを前に、最新アルバムの壮大な世界観を見事に表現したライヴだったと思う。

BIGMAMAのロックは、時として「ファンタジック」なドラマだと言われることがある。で、それは決して間違っていないが、そのファンタジーの裏には強い「リアリズム」の力も作用しているのだ。この世の中は、金や欲や嘘でまみれていることを、金井はよく知っている。そしてそんな世界に、彼は決して善悪の価値基準を持ち込もうとしない。そんな世界にもかかわらず、ロックが生み出す「ファンタジック」な爆発力を、BIGMAMAというバンドは強く信じているのだ。ファンタジーの存在をそのまま表現する夢想家のようなバンドとはこの点が決定的に異なる。そんなことを考えさせられた、とにかく素晴らしいライヴだった。(徳山)
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