オオキノブオ、感極まる

オオキノブオ、感極まる

ACIDMANのツアー「ALMA」がZEPP TOKYOからスタートした。

今までACIDMANのほとんどのアルバムの取材をしてきたが、オオキは今回の「ALMA」で初めて自信が無さそうだった。
そして今日のライヴでも、演奏中に涙を見せMCで「こんなに盛り上がってくれると思っていなかったので感極まってしまいました」と語った。
「ALMA」というアルバムへのリスナーのリアクションはオオキが感じていた不安と反比例していた。
客席はアルバムへの感動で始まりの映像から大きくうねっていて、アンコールラストまでその渦は増し続けていた。

詳しくは最新DVDのドキュメントを見るとわかるが「ALMA」というアルバムは、オオキが南米のチリの電波望遠鏡「ALMA」を訪れた旅と深く関わっている。
彼は、これまでACIDMANというバンドが音楽で何を見ようとし続けてきたのかをあの旅で確かめた。
彼が銀河の向こう側に見たのは自分の小さな背中と、そのさらに向こう側に宇宙と同じように広がる自分の心だった。
オオキは、「ALMA」というアルバムで自らの小さな背中をありのまま描きつつ、その向こう側の心の宇宙までが聴き手に伝わるかどうか不安でいっぱいだったのだろう。
ライヴでもいつもより無防備にオオキの歌とギターは前に出て、それによってサトマとイチゴも開放的に振り切った勢いある演奏を叩き付けていた。
ZEPP全体が心の宇宙のようだった。

これから全国を周り、韓国や台湾でもライヴを行ってラストの日本武道館でどんなライヴが見られるのか楽しみだ。

今回のツアーグッズにはキャンドルが登場。
初日の東京分は、あっという間に売り切れてしまったそうです。(古河)
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