Plastic Tree・有村竜太朗、初夏篇 未公開アウトテイク最終回!
2012.06.27 00:57
「Plastic Treeのラブソング」といえば個人的に真っ先に思い浮かぶのが“うつせみ”。《僕らはね、忘れていくから覚えていてね。黒猫よ。》という冒頭の歌詞がとにかく秀逸。 “くちづけ”の姉妹作ともいう
べきこの曲についても聞かないわけにはいかなかった。残念ながらスペースの関係上誌面に載せれなかったのだが、このエピソードは面白い。この話を聞くと、連載「ぐるぐる日記」に愛猫クロが登場し、ぐるぐるな毎日を見守っている意味がとてもよくわかる。
「あれはクロ飼ったばっかりの時に、ちょうど歌詞書きしてて。明らかに今までいなかったものが家にいて、『なんでこの子飼ったんだろう?』と思って。可愛いと思ったりとか、来週になったら名古屋に連れてかれるとか聞いたから『買います!』って買ったけど、いざ家に異物感があると、他人感があると、『なんで買ったんだろうな?』と思ってボーッと見てたら、なんか見ててほしい、視点がほしかったのかなあと思ったんですよね、その時。だからあれは俺とクロとの、契約じゃないけど(笑)。だから俺もあの曲を歌う時いつも、クロを買った時の気持ちをなんか思い出します」
猫が家にいる喜びとか、その可愛さを歌うのではなく、猫という目撃者の視点を借りて未来の喪失感を描くのはとても独特な感性だなあと思う。
「(笑)ほんとですねえ。申し訳ない気持ちになってきました、猫に対して」
次号JAPANの連載第二回も面白いのでお楽しみに。あと、PIXコーナーにクロとのツーショット写真を掲載してます。
この撮影中の過去ブログはこちら。
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(井上)