RHYMESTER、サンプリングミュージックを更新するニューアルバムを語る!
2013.02.02 17:15
「いや、これもうクラシック確定でしょ!」と断言したい。RHYMESTERのニューアルバム『ダーティーサイエンス』。その待望の新作について訊いたロングインタヴューが、JAPAN最新号に掲載されてます。
身も蓋もない言い方になるけれども、今回3人が提示したのは、ずばり「新しいサンプリングミュージック」。『マニフェスト』や『POP LIFE』にあったクリアでハイファイなトラックではなく、サンプリングに回帰したうえで、この時代でしか鳴らせないどす黒いサウンドを構築している。90sのヒップホップと使ってる素材は同じなんだけど最終的に完成した楽曲はめちゃくちゃフレッシュなのだ(スペースの関係上本誌には掲載できなかったのだけれど、3人はカニエ・ウェストやコモンの新作を例に挙げ「古めかしさとはかけ離れたサンプリング感を生み出していった」と興味深いエピソードも語っていた)。
若手を中心に90sっぽいサウンドをそのまま再現するトレンドもあったりするけれど、そうじゃなく、あくまでアップデートされたものを届けるという意思。J−RAP黎明期からサヴァイブする3人の経験と心意気が生み出した傑作だと思う。JAPAN掲載のインタヴューと共に、今回の新作、ぜひチェックして欲しい。(塩澤)