観ていて震えるほど感動するライヴだった!
今年ソロデビュー10周年を迎える吉井和哉。ベストアルバム『18』リリース後初のツアー「GOOD BY YOSHII KAZUYA」の二日目、府中の森芸術劇場どりーむホール公演を観た。
まだツアーは続くので詳細は書きませんが、もちろんベスト盤に収録されている代表曲もたくさん聴けた。でも、それだけじゃない。ソロの隠れた(?)名曲もあったし、「まさかこの曲を生で聞けるとは〜!」という感涙もののTHE YELLOW MONKEY時代の曲もあった!
しかもアコースティック・セットで数曲披露するコーナーもあって、これがまた素晴らしいのだ。
吉井和哉のツアーはその時ごとに印象がかなり違うし、どのツアーも思い出深い。
たとえば、YOSHII LOVINSONとしてのソロ初ツアーの、薄暗い照明と本人のストイックな佇まい。そして客席の興奮と喜びと不安が入り混じる緊張感は未だに覚えている。
「TOUR2009 宇宙一周旅行」では、広大な宇宙や得体の知れない深い森に引っ張りこまれるような、ぶっとんだスケール感があった。
東日本大震災後の「Flowers & Powerlight Tour」で聴いた"LOVE & PIECE"や"FLOWER"は、混沌とした世界にまっすぐ希望の光を放つようで、とても美しかった。
今思いかえしても素敵なツアーばかり。
だけど今回ほど、吉井和哉とバンドメンバーが生き生きと楽しそうで、幸福感に満ちたライヴは観たことがない気がする。
ソロ10周年を迎える今の吉井和哉は、ロックスターとして、シンガーとして、まさに完全体だ。
とにかく歌がすごくいい。そしてヒラヒラと舞ったり手拍子したりギターを掻き鳴らしたり、どの瞬間も生命力が燃えるようで眩しい。
へヴィでハードな曲より、人の心に寄り添い、勇気を与えるような名曲が多かったようにも感じる。
これまで吉井が歌ってきた喪失と再生、別れと出会いがギュッと凝縮され、
ひとつの壮大な物語を描くようだった。
「GOOD BY YOSHII KAZUYA」というツアータイトルだけど、10年の節目で吉井和哉はこれまでに愛をこめて「さよなら」を告げ、また新たな旅に一歩踏み出しているのだと思う。
これだけ充実したツアーを観ると、気が早いけど、この後の活動も今から楽しみだ。
このツアー、本当にひとりでも多くの人に観てほしい!
5月18日の福島県、あづま総合体育館まで続きますので、ぜひ。
写真は現在発売中のbridge74号。表紙巻頭特集で、吉井和哉の10年間をひもといています。(福島)