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    【JAPAN'S NEXT】HOWL BE QUIET、要注目です。

    • 【JAPAN'S NEXT】HOWL BE QUIET、要注目です。
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    発売中のJAPAN2月号で、コンピCD付録ありの大特集「JAPAN'S NEXT 13/14」。
    9組のアーティストを掲載している中で、おそらく最も無名。でも絶対に知っておいてほしい新人。
    それがHOWL BE QUIET(ハウル・ビー・クワイエット)だ。

    まずは付録CDの1曲”Merry”を聴いてほしいんだけど、まだJAPAN持ってないよ!という人のためにこれを(そして、ぜひ売り切れる前にJAPAN買ってください)。


    このPV、素晴らしいアニメはさておき、演奏しているバンドは4人組で、上の写真のメンバー。

    竹縄 航太[ Vo / Gt / Piano ]
    黒木 健志 [ Gt ]
    橋本 佳紀 [ Ba ]
    岩野 亨[ Dr ]

    ピアノ+ギターロックという、いわゆるピアノロックなスタイルで、ポップスとしての普遍性を強く感じるメロディ・声・歌詞を兼ね備えた音楽性だと思う。でも、本当に「ああ、こいつらいいなあ」と思ったのは音源よりもライヴを観た時で、フロントマンの竹縄くんがギターかき鳴らしたり、ギター担いだままキーボードガンガン叩いたりして、バンドと一体になってピュアな感情を爆発させているのを観た時だった。

    彼の書く曲・歌詞は「切なさ」や「愛しさ」に徹底的に貫かれていて、結果的にラブソングがすごく多い。でも、いわゆるポップス職人的な渋さではなく、どの曲もある種のフェティシズムによって書かれている。それは、人はみな孤独であり、いずれ死ぬ存在だということだ。だからこそ、ささいな偶然で出会った人と積み上げた関係性が、たまらなく尊く思える。どうしても、いつでも、そのことが気になってしまう。この特集のために、彼らに初めて会って話を聞いたけど、僕にはそんなふうに思えた。

    人は誰しもたったひとりで生きることは不可能なんだけど、孤独を避けることもまた難しい。そんな矛盾の狭間から生まれる、きらめくようなポップミュージック。それがハウル・ビー・クワイエットの音楽だ。今後、きっともっと多くの人の目に触れるバンドになると思うけど、ぜひチェックしておいてほしい。
    ちなみにアルバム『DECEMBER』が発売中。(松村)
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