UVERworld、ラストAXを観て思ったこと

UVERworld、ラストAXを観て思ったこと

UVERworldのライヴにはいつだって、今ここにしかないテンション、今ここにしかない思いをバンド、スタッフ、オーディエンスすべてで放ち共有する、という共通目的が厳然とあるが、この日のその目的意識の強さはハンパじゃなかった。
バンドにとって、そしてオーディエンスにとって、特別な場所であるAXでのラストライヴという意味はもちろん大きかったが、その物語性を受けて、会場にいたすべての人が全力で放つ「いまここ」への無骨な思いは本当に感動的だった。
このうえなくピュアに、誰もが限界に挑むように楽しみ尽くそうとするという共通認識。
一部の隙もなくガチッと固まったその空気が生み出すのは、それこそひとつの団体競技に1000人以上が挑んでいるかのような独自のグルーヴだ。

それにしても、TAKUYA∞の一挙手一投足はなぜあれほどまでに、完璧なタイミングで完璧なアクションを繰り返しているように見えるのだろう。
自由だが、しかし何かに導かれているような所作だと、僕はいつも思う。
それは一流のアスリートの一流のプレーが見せる「流れるような動き」の残像と一致する。
言葉は違えど、似た思いを感じている人は多いのではないか。
TAKUYA∞はいつもそうやって、「いまここ」の尊さを、言葉を超えた強さで教えてくれる。

6人のUVERworldのツアーは始まったばかりだ。
次はどこで見よう。
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