５月４日にマイアミで開始したレディー・ガガの『the ARTPOP ball』。８月のまでの間に北米約40カ所公演。その直後に日本に行くことになっていますが、さっそく、13日にマジソン・スクエア・ガーデンで行われた最新ライブを観て来ました。

なんと前座は初音ミク！

ガガは、日本のポップ・カルチャーが大好きなのは周知の事実なので、初音ミクが前座と知った時驚いたのと同時に、なんて良い考えなんだ！とも思いました。

ただ私の席は、ステージ横のしかもかなり高い位置だったので、ホログラムではまるで見えなくて、スクリーンに映ったアニメだったのが残念……と思いきや、なんと私の周りに座っていたアメリカ人達の中には、「ミクーーーー！！！きゃああーーーーー」と全曲に大反応している人達も多くて、「マジでこの曲が聴けるなんて（涙）」な勢いで大感動していました。いつの間にかアメリカにもファンがたくさんいたようです。またはファンじゃない人達でも、純粋に音楽を楽しんでいて、踊ったり、手拍子したり、すごい盛り上がりを見せていました。

ガガのファンだから、日本のポップ・カルチャーにとりわけ興味がある人達も多かったのかもですが、終わった後も大喝采で、この企画大成功だったと思います。

今回のツアーのコンセプトは、エイリアンとスペースシップ。つまり、ガガとリトル・モンスター達は、世の中のアウトサイダー達である、しかしそれを祝福しようというテーマだったと思います。

ガガは、途中、脚がいくつもあるような、エイリアンをイメージした衣装で登場したりもしました。しかし、今回、興味深かったのは、衣装も、ステージも最小限におさえてあるということ。これまで、衣装がどれだけ派手だったのかとか、ステージがどれだけ大きくて、赤字覚悟なのか、というそのライブそのものを語るために、衣装の派手さなどが語られてきましたが、もうヒット曲も十分あるし、ガガの実力も認められているし、パフォーマーとしての実力もついているし、外見的な部分で力を入れすぎなくても、曲とパフォーマンスだけで十分に盛り上がれるのだということを、証明したライブだったと思います。

もちろん、他のアーティストに比べるとそれでも派手ではありますが。途中マジで裸になる（私たちからは見えないようにはなってますが）瞬間もある、生着替えのシーンも披露、そして”BAD ROMANCE”で大盛り上がり！

ガガは、終始、あなた達がいるから今日私はここにいる、というファンへの感謝と、ふるさとであるNYへの愛。あなた達のまま変わらないでね、というメッセージなど、これまでと同じ愛と感謝を示していて、感動的かつファンとの強烈な結びつきをみせていました。

この日の観客は、どう見ても、世界中から集まったとしか思えない、様々な人種に、様々な年齢層。またはガガのライブでしかみかけないような人々。みんな好きに着飾っていて、こういう人達に場を与えるている限りガガの存在意義は大きいと思いました。しかも、それをポップ・ミュージックでやっているところがすごい。ステージのダンサー達にも、パーフェクトじゃなくて良いんだという意志が表れていて、その真逆で、とにかく鍛え抜かれてピカピカにきれいなマドンナのダンサー達とは、また違って、それがガガの良いところだと思いました。

ちなみに、ちょっと前に観たローズランドでのライブとはまったく違う内容だったので、こんな短期間でこれだけ違うプロダクションを作り上げてしまうその頑張りにも、驚きました。
http://ro69.jp/blog/nakamura/99633

日本公演もお楽しみに！

セットリスト

Artpop
G.U.Y.
Donatella
Fashion!
Venus
Manicure
Cake Like Lady Gaga
Just Dance
Porker Face
Telephone
Partynauseous
Paparazzi
Do What U Want
Born This Way
Jewels N' Drugs with T.I.
Aura
Sexxx Dreams
Mary Jane Holland
Alejandro
Bad Romance
Applause
Swine

Encore
Gypsy

ちなみに、初音ミクのNY公演のセットリストは定かではないのですが（すいません）５月６日のアトランタのセットリストが以下のようだったみたいです。
Glass Wall
2D Dream Fever
World is Mine
Story Rider
Yellow
Tell Your World