エディ・ヴェダー、ステージ上で「戦争反対」を連発し、イスラエルのファンが反発。それを受けてエディが公開文書発表(全文訳)。
2014.07.17 15:53
パール・ジャムのエディ・ヴェダーが7月11日にイギリスで行われたコンサートの間に、戦争反対を訴える強い呼びかけをした。Fワードが何度も飛び出すこのスピーチの最後で、エディは平和を呼びかけてひざまずくほどで、いつもにも増してその憤りと絶望感が伝わってくる内容。
下のサイトにいくと、その映像が見られる。スピーチは4:10くらいから。
ttp://www.rollingstone.com/music/videos/eddie-vedder-unleashes-anti-war-rant-onstage-in-england-20140716
エディは、その中で、特定の国名は言っていないものの、イスラエルのファンがこれに反発。反イスラエル的な内容だとして、これまでパール・ジャムがイスラエルに来る様に呼びかけていたラジオ局も「エディ・ヴェダーお前の本性がとうとう見えた。お前はイスラエルには呼ばれていない。個人的にもお前には会いたくないし、イスラエルに来て欲しいと呼びかけていたフェイスブックも削除する。だけど、その前にお前の正体を明かしてやる」とかなり激怒。
しかし、それを受けてエディ・ヴェダーが公開文書を発表した。タイトルは、「Imagine That-- I'm still Anti-War」。ビートルズの「イマジン」にかけて、「想像してごらん――それでも俺は戦争反対だ」
以下本文訳。毎度のことならが急いで訳しているので、間違いがあったらすいません。
http://pearljam.com/news
「誰もが聴いたことがあると思う。ジョン・レノンが歌うのを。
"You may say I'm a dreamer,.....but I'm not the only one."(僕のことをドリーマーだというかもしれない。でも僕ひとりじゃないんだ。)
そして僕らの中には、朝の新聞を読んで、大量の死と破壊が行われたを知った後で、どうしようもない怒りを抱えているのは自分だけではないことを知るために、人に話さずにはいられない人達がいるはずなんだ。現在毎日いくつもの戦いが続いていて、内容も日に日に恐ろしいものになっていく中で、その悲しみは耐えられないレベルに達している。そしてその悲しみに無関心になってしまったら、この地球というのは、一体どうなってしまうのか?人は、あまりに絶望的になると、頭を振り、ページをめくってしまうしかないから。
現在、俺は希望の塊だ。その希望というのは、俺達が幸運にも毎晩ヨーロッパで行っているツアーで、大量の人々から飛び出してくるものだ。様々な国の国旗を見て、大量の人々が、平和に楽しく集まっているのを見ることこそが、俺が絶対に伝えるべきだと思った発言のインスピレーションとなっている。つまり、ロック・コンサートという場で、より平和を嘆願しようとしたら、接触があった人達のフィーリングを反映しようとするわけで、そのほうが、お互いをより理解できると思うんだ。
それを俺は今のところ止める予定はまったくない。ナイーブだと呼ばれてもよい。むしろナイーブで、心情に溢れ、希望を持つ人間であるほうが、誤解や懲罰を恐れて何も言わないよりマシだから。
地球上の大多数の人達は、戦争よりも、愛と、健康、家族、食事、そして住処を求めることで日々費やしているんじゃないかと思う。
戦争というのは、人を傷付ける。爆弾がどちらの側に落ちたとしても人を傷付けるんだ。
今地球上では、近代のテクノロジーがこれだけ存在し、コミュニケーションや情報の手段が発達し、ヒトゲノムが理解され、火星着陸などなど行われていく中で、我々は、紛争は、爆弾や、殺害や、野蛮な行いによって解決するだなんていう、あまりに酷い現実を飲み込まなくてはいけないのか。
人間というのは本当に優れた種なはずだ。美を作り出す力がある。インスピレーションの湧く発達を生み出すことができる。だから流血なくして、闘争を解決する方法も見付けられるはずなんだ。
俺は毎晩自分達のコンサートで見る平和なレインボーの国旗を、日々地球上で起きているおぞましい戦いとその恐ろしい結果とどのように調和したらいいのか分からない。俺は、アメリカの無人機爆撃により、一般の家族が亡くなったというニュースを聴いた時に感じる罪の意識をどのようにプロセスしたらいいのか分からない。俺に分かっているのは、この悲しみに無関心になってはいけないということ。そして俺に分かっているのは、みんなで援助の手を差し伸べたほうがいい結果になるということ。
だから、
"I hope someday you'll join us..."(いつの日か、あなたも僕らの仲間になってくれたらと願う。)
と言った男の言葉をどうか聴いてくれないか。
エディ・ヴェダー」