ストロークスが、今日NYのザ・キャピトル・シアターという所でライヴを行い、EPで発表されたばかりの新曲3曲をライヴ初披露をした! とりあえず、5人が出てくるだけでやっぱり圧巻。カッコ良すぎて一気に会場が熱くなる熱くなる。そんな中、ジュリアンが「今日はマジでこのライヴ初披露の曲なんだよ」と新曲を演奏。時々笑顔を見せて、これまでと同じように、時々バカなジョークを言い、時々叫び声を上げながら、ライヴの感覚をつかむように、テンションの高いステージを見せた。
会場は、NYとは言ってもNY市から電車で1時間の郊外にあるライヴ・ハウス。バンドにとっては今週末のザ・ガヴァナーズ・ボール・ミュージック・フェスティヴァルに出る前のウォームアップ・ギグという感じだったのだと思う。キャパは2000人だったが、チケットはマジで0秒で売り切れた。どうやってみんなが買えたのか分からないのだけど、帰りの電車に乗った人がハンパなかったので、NY市から来ていた若者も少なくとも1000人くらいはいたと思う。私もチケットのサイトには0秒で繋がったのだけど、即売り切れで、レーベルの方にお願いして取っていただいた。めちゃくちゃ貴重なチケット。ありがとうございます。フォトパスをもらったカメラマンも私を入れて4人しかいなかった。
セットリストは以下の通り。
The Modern Age
Soma
Threat of Joy (ライヴ初)
What Ever Happened?
Under Cover of Darkness
Alone, Together
Electricityscape
Ask Me Anything
Oblivius (ライヴ初)
Someday
You're So Right
Juicebox
Evening Sun
Drag Queen(ライヴ初)
Trying Your Luck
Reptilia
この日の観客のノリがとにかく最高。ジュリアンも、「君達ファッキン最高だよ」と何度も言っていた。ストロークスは、9時半の予定が10時に登場し、アンコールもなしで1時間で終了。客電が点いても、ファンの大大大歓声が止まなかったのだけど、そこでライヴは終わりだった。ストロークスとしてはよくあること。ファンも分かってはいたと思うけど、がっかりムードがハンパなかった。
新曲の“Oblivius”は、ストロークスらしいサウンドが聴こえながらも、どこか進化を示す、正に未来と過去のストロークスが交差する曲だった。ライヴでは、ニックのギター・ソロが聴きどころだったのと、様々に変わるジュリアンのヴォーカルが面白かった。最後に座り込んで絶叫していたのがカッコ良かった。意外だったのは、“Threat of Joy”。思っていた以上にメロウな響きで、これまでになかったようなストロークスの優しい面が出た曲で良かった。また、個人的に一番面白かったのは、“Drag Queen”。すでに発表された曲の中でも異彩を放っていたような気がするが、ライヴで聴いてもやっぱり面白い曲だった。ニューウェーブかという感じのギターで始まるのだけど、途中からギターの変なメロディが絡み合いながら、とんでもないところに行ってしまう曲。ジュリアンもヴォーカルでとんでもないエフェクトをかけたりしているし。このまま破滅して終わるのでは、と思いきや、見事すべてが再び交差し、盛り上がるメロディを奏でて終わるという。スリリングで聴きごたえのある曲だった。
ライヴだと、ストリーミングで聴くより新曲3曲の強烈な個性が光った。
今日の観客の大歓迎はすごく嬉しかったはずなので、週末のザ・ガヴァナーズ・ボール・ミュージック・フェスティヴァル、ヘッドライナーにも益々期待!